農相、「コールズの10セント救済基金は宣伝行為」

さらに、何もしないALDIも叱責

 スーパーマーケット・チェーンはいずれも2ドル前後のホーム・ブランド牛乳と、3ドルまたはそれ以上の生産者ブランド牛乳を商品棚に並べている。ホーム・ブランド牛乳はチェーンが生産者から安く仕入れており、生産者ブランド牛乳は生産者が価格を設定している。スーパーマーケット・チェーン2社のウールワースが、「旱魃に苦しむ農家への救済基金としてホーム・ブランド牛乳に1リットルあたり10セントの寄付金を上乗せしている。これに追従してコールズもホーム・ブランド牛乳の3リットル瓶にのみ30セントの寄付金上乗せを始めた。

 これに対して、デビッド・リトルプラウド農相がコールズ、ALDIを名指しで厳しい批判を加えている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 リトルプラウド農相は、コールズに対しては、「ウールワースはリットルあたり10セントの寄付金を自動的に生産者に支払っているが、コールズは、生産者に支払いを申請させており、生産者に手間のかかる書類作業を負わせるだけで、その30セントが正しく生産者に渡るかどうかの保証もない」と批判している。

 さらに、ALDIについては、「このドイツ系のスーパーマーケットは、旱魃救済寄付金上乗せを拒否しており、国内農家に対して何もしようとしない」と批判している。

 農相は、「むしろ、消費者は非系列の商店で生産者ブランド牛乳を買うべきだ」と語っている。

 ある生産者のフェースブックは、「コールズはリットルあたり10セントの寄付金をすべてのホーム・ブランド牛乳に適用すべきだ。また、寄付金は納入生産者にそのまま支払うべきではないか。ウールワースはちゃんとそうしており、農家はすでに寄付金を受け取っている。申請させるというのは支払いが遅れるばかりだ」とコールズを批判している。

 一方、コールズ側も声明を発表し、大臣の批判を真っ向から否定し、「当社は旱魃が大きな問題になる前から1,200万ドルの旱魃救済を行ってきた。当社はDairy Drought Relief Fundを設立し、30セントの寄付金を直接旱魃に悩む乳牛牧場に寄付するよう計っている。また、コンサルタント企業のプライスウォーターハウスクーパーズ社を独立監査役に任命し、寄付金が正しく生産者に渡るように計っている」と反論している。

 また、ALDI社も声明を発表し、「当社は、旱魃時には納入牛乳の価格上昇に応じることで生産農家を支援しているが、そのコスト上昇を消費者価格に転嫁していないだけだ。寄付金を集めてもその流れについて透明性の高い、監査を受けるプロセスが確立していなければ、牛乳を買う消費者に寄付金を強制するのは無責任だ。当社は、政府が主導して業界の改革を進めることを支持する。短期的な寄付金の上乗せは市場のダイナミズムにいたずらに手を加えるだけで救済を必要としている人達への救済はほとんど届かない」と反論している。
■ソース
Coles, Aldi blasted by Minister over handling of 10c milk levy for drought-stricken farmers

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