保守系文化雑誌編集長がABC放送に謝罪

オンライン版編集長が「ABCが爆破されるべきだった」

 保守系文化雑誌「クォドラント」誌オンライン版編集長が、「マンチェスターの爆弾事件は、代わりにシドニーのABC放送が爆破されるべきだった」とウエブページに投稿した。そのため、ABC放送会長が連邦警察に通報し、クォドラント・オンライン版編集長の投稿を、保守連合政権の連邦通信大臣が、「史上最低のおぞましい発言」と批判し、また、クォドラント理事もこの投稿を批判するなどした。最終的にはクォドラント編集主幹が謝罪し、投稿を迅速に削除すると約束した。しかし、ABC放送によれば、その後も長らく投稿がウエブページに掲載されたままになっており、逆にABC放送からクォドラント・ウエブページにアクセスできなくなっていたとされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 問題の発言は、5月23日夜にクォドラント誌のロジャー・フランクリン・デジタル編集長が、「少しでも正義があれば、マンチェスターの爆弾は、(ABC放送の)ウルティモTVスタジオで爆発すべきだった」と書いている。5月24日午前、ミシェル・ガスリーABC放送会長がクォドラント誌に書簡を送り、謝罪と記事の削除を求めていた。午後7時、かつて、「アボリジニ虐殺はなかった」と書き、批判を浴びたことのあるキース・ウィンズチャトル編集主幹は、問題の投稿を削除すると約束したが、ABC放送では「午後7時47分に携帯電話からアクセスして問題の投稿を読むことができた。しかし、ABC放送からはアクセスできなくなっていた。

 投稿はさらに、「マンチェスターで殺された若い女性の死と違って、ABC放送のQ&Aパネルで死者が出ても、人間の知性、まっとうさ、共感、誠実さが損なわれることはないだろう」と続けていた。

 ガスリー会長は、「意見を異にする者を揶揄するためにイギリスのテロを引き合いに出すクォドラント誌の態度を不愉快に思う」と抗議している。また、この脅迫発言のため、放送局員の安全を図り、警察にも届けなければならなかったと述べている。

 連邦政府のミッチ・ファイフィールド通信相は、「クォドラントのコメントは病的でとんでもないことだ」と批判し、さらに、クォドラント編集委員会のニック・ケーター委員もABC放送の「The Drum」に出演、「フランクリンにはこの問題で説諭した。編集委員会でも自分の考えを明らかにするつもりだ。また、ウィンズチャトル氏にも、なぜ、このような発言が内部のチェックを経ずに掲載されたのか、その原因を問いただすつもりだ。これは個人のブログではない。雑誌のウエブサイトであり、その投稿内容は雑誌の評価にも関わる問題だ」と語っている。
■ソース
Quadrant’s Keith Windschuttle apologises to ABC boss Michelle Guthrie over ‘vicious’ Manchester blast article

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