ジャクソン氏に130万ドル返済命令

労組腐敗告発者から腐敗被告に転落

 VIC州医療労組(HSU)の元幹部2人の腐敗行為を内部告発し、保守連合からは「腐敗労組改革の英雄」と称えられたキャシー・ジャクソン元HSU全国書記長は、元幹部の裁判が進むにつれて、自らも腐敗に手を染めていたことが明らかにされた。

 8月19日、HSUがジャクソン氏を相手取って使い込んだ労組資金の返済を求めていた民事訴訟で裁判所はジャクソン被告に「130万ドルをHSUに返済するよう」命じた。しかし、ジャクソン被告はすでに破産の申し立てをしており、この日も出廷していなかった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ジャクソン被告は、メルボルンのピーター・マカラム・がん・センターからの労組交渉妥結金を運動資金口座に入金したが、その後、口座の金を、私用の現金引き出し、贅沢品、高価な美術品、飲食など自分の贅沢な生活に充てていたされている。また、やはり元労組幹部、ジェフ・ジャクソン氏との離婚にHSU資金10万ドルを使ったとされている。

 ジャクソン被告は、書記長時代に、6桁の給与以外に年間$55,000まで使うことが許されていたと主張しているが、組合側はそのような取り決めの証拠がないと反論している。また、ジャクソン被告がラス・ベガス、サン・フランシスコ、ワシントン、ヒースロー空港でも組合口座から巨額を引き出した証拠が残っているとの組合側の証言が出されている。

 しかも、長年HSU全国書記長に在任しながら、一度も組合員による投票で書記長に選ばれたことがなく、2007年にクレーグ・トムソン書記長が労働党公認で連邦議会に出馬した後を継ぎ、その後、トムソン議員ともう一人の労組幹部マイケル・ウィリアムソンの労組資金横領を告発した。そのため、保守連合政権のクリストファー・パイン教育相が議会でジャクソン氏を、「労働運動改革の英雄」と賞賛している。

 また、ジャクソン被告側も、「労組と労働党が自分を破滅させようと仕組んでいる」と主張してきたが、裁判所がその言い分を認めなかった。さらに、労働組合腐敗・ガバナンス特別調査委員会付きの弁護士もジャクソン氏を刑事訴追するよう勧告している。
■ソース
Kathy Jackson ordered to pay $1.3m in compensation to Health Services Union

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