ブラフ大臣が連邦警察の調査対象に

スリッパー元議長失脚謀略事件

 ピーター・スリッパー元連邦下院議長は、野党党首時代のトニー・アボット議員が結婚式に出席する「友人」だったが、QLD州自由国民党(LNP)から労働党に寝返ったとして保守連合から憎まれていた。そのスリッパー元議長が「公金横領」と「同性愛セクハラ」で訴えられた。その過程でマル・ブラフ現国務特別大臣やスリッパー議長執務室職員2人、デーリー・テレグラフ記者などが、スリッパー議員の政治的失脚を狙って共謀していた疑いが持ち上がった。ブラフ大臣は、2010年選挙で落選したものの、2013年選挙ではスリッパー元議員の選挙区で出馬し、当選している。しかし、ブラフ大臣には、スリッパー元議長の「議長日誌」の違法コピーを配布した容疑が連邦警察(AFP)のファイルで解決していない。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ブラフ大臣の職務は議会運営水準を引き上げ、改革することだが、豪政治史でももっとも薄汚れたエピソードの一つといわれるスリッパー事件で自らの違法行為疑惑をぬぐえていない。事実、ブラフ大臣は未だにAFPの捜査対象になったままとされている。

 AFPの捜査は1年を超えており、最近にもAFPが9ネットワークに、「60 Minutes」でのブラフ氏インタビュー・テープその他の資料の提出を要求している。このインタビューでは、2012年、ブラフ氏が、当時のスリッパー議長のジェームズ・アシュビー顧問に議長日誌のコピーを持ち出すよう指示したことを認めている。この日誌がメディアに漏洩され、スリッパー氏が連邦キャブチャージ$1000分を私用に流用したとの容疑で2013年に有罪判決を受けた。しかし、2015年に控訴審で第一審が覆され、有罪判決も取り消された。

 また、アシュビー氏が、スリッパー氏を「同性愛セクハラ」で訴えた民事訴訟も、担当判事が、「司法を政治的失脚に利用した訴訟権乱用行為」として退けている。また、現在、AFPはブラフ氏の容疑を徹底的かつ総合的に捜査していることを明らかにしている。
■ソース
New Special Minister of State Mal Brough under investigation by the Australian Federal Police

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