殺人仮釈放中に強姦未遂被告に15年

「出所すればまた事件起こす」と遺族

 殺人罪で服役し、仮釈放中にシドニーのバス停陰で女性を強姦しようとした男に懲役15年の判決が出された。しかし、男に殺害された女性の遺族は、「男は凶暴な性格が変わることはないだろう。出所すればまた事件を起こすだろう」と判決に不信をいだいている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 テレンス・ジョン・リアリー(49)は2013年にハンターズ・ヒルのバス停の陰に女性を引きずり込んで強姦しようとして失敗、逮捕されて、今回、懲役判決を受けた。

 しかし、リアリーは、1991年にバネッサ・ホソンさん(17)をハンマーでめった打ちにして殺害、懲役22年の判決を受け、仮釈放中に強姦未遂事件を起こしていた。

 強姦未遂事件裁判では、「被害者は被告人をなだめようとしたが、被告人は被害者のズボンを引き裂き、あまりの力にズボンのベルトが引きちぎれるほどだった」との証言があり、ヘレン・サイム判事は、「被告人は被害者の人差し指の先を噛みちぎり、猛烈な苦痛を与えた。さらに抵抗する被害者を刺したばかりか、顔を殴ってアゴを骨折させるすさまじさだった。被告人は極端に爆発的な暴力をふるった」と判決主文で指摘している。また、通行人が警察に通報し、駆けつけた警官の催涙スプレーも電撃銃も効果がなく、逮捕しようとする警官にさらに暴力をふるった。

 サイム判事は、「一部の人間の反社会性はどんな方法を使っても治療できず、いつまでも社会に対する脅威になる」と語っているが、リアリー被告人が有罪を認めたため、判決も10%減刑された。また、主文の中で、「リアリーは10歳の頃、教師をしていたカソリックの兄に性的虐待を受けた。14歳でアルコール、マリファナをたしなむようになり、さらに覚醒剤にも手を出すようになった」と語った。

 しかし、1991年にリアリーに殺害されたホソンさんの妹、フィオーナ・ウォーカーさんは、「彼が適切な判決、終身刑を受けていれば二度と社会には出てこれないはずなのに」と語っている。

 サイム判事は、ホソンさん殺害事件にも言及し、「眠っていたホソンさんの寝室に窓から忍び込み、セックスを要求したがホソンさんが拒否するとハンマーでホソンさんをめった打ちにして殺害した」と語っている。

 ウォーカーさんの夫、クリスさんもリアリーが終身刑を言い渡されなかったことに落胆の意を表明、「裁判でも、彼に更正の可能性がほとんどないことが明らかになっていたのになぜ彼のような人間を社会に復帰させようとするのか。彼はリハビリ・プログラムを受けたなかったが、ただ出所するためだけにリハビリを受け、しかも、捕まりたくておおっぴらに強姦事件を起こそうとした。彼は社会にとって危険な存在だ。彼が出所すればまた事件を起こすことは間違いない」と語っている。

 リアリーは2024年9月、57歳で仮釈放を申請することができる。
■ソース
Terrence John Leary sentencing: Convicted killer jailed for Sydney bus stop attempted rape

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