レバノンで拘置のテレビ局員ら釈放

豪母親、子供の養育権放棄条件に

 養育権をめぐってオーストラリア女性のサリー・フォークナーさんと9チャンネルの「60 Minutes」取材陣、「連れ戻し屋」が、フォークナーさんとレバノン男性、アリ・エルアミエンさんとの間に生まれた子供2人を拉致しようとして失敗、逮捕、起訴された事件は、フォークナーさんが養育権を放棄し、離婚に応じるという条件で、フォークナーさんと取材陣が釈放された。ただし、男性は、「連れ戻し屋」の釈放には応じていない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 事件の発端は、レバノン男性が子供2人を連れてレバノンに帰り、そのままオーストラリアに戻ってこなかった。フォークナーさん、取材陣、「連れ戻し屋」は、ベイルートに渡り、2人の子供とその祖母が町に出たところで子供を拉致しようとしたが失敗、逮捕されたというもの。逮捕者は約2週間、ベイルートで拘置されていた。取材陣については拉致未遂時の行為の刑事裁判があるため、裁判が始まればレバノンの裁判所に出廷するよう命じられた。また、フォークナーさんは直接拉致行為に関与していないことや親権者であることから誘拐は成立しないと判断された。

 チャネル・ナインは、「取材陣はドバイに移ったが、レバノンで刑事訴訟になればベイルートに戻るよう求められるだろう」と発表している。また、駐レバノン豪大使は、レバノンの治安当局の長、アッバス・イブラヒム氏と会談したと伝えられている。

 エルアミエンさんは、「訴えを取り下げるというのは、実行者以外の者に対する訴えを取り下げるということだ。実行者の連れ戻し屋に対する訴えは取り下げるつもりはない」と語っている。また、大金が支払われたというメディアの報道については、誰も肯定しておらず、エルアミエンさんは、「子供をメディアの取材に巻き込ませたくなかった。ともかくさっさと終わらせたかった」と語っている。

 釈放後、フォークナーさんは、「待遇は良かった。不平はいえない。どうなることかと夜も眠れなかったが、レバノンを離れることができてありがたい」と語っており、2人の子供、ラヘラちゃんとノアちゃんの養育権放棄については語らなかった。また、フォークナーさんは、レバノンまたはオーストラリア以外の第三国で子供に会うことができる。ただし、子供2人はオーストラリアで暮らしたがっているとも伝えられている。
■ソース
60 Minutes crew, Sally Faulkner released on bail in Lebanon after deal reached in child abduction case

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