ラモス=ホルタ氏、豪の内部告発者訴追取下げ要求

豪・東チモール交渉で豪盗聴暴露の職員と弁護士

 東チモールの独立を支援したオーストラリア政府は大統領官邸などの施設にも支出したが、東チモール政府の建物の建築時に盗聴装置を仕掛けており、2004年にオーストラリア大陸と東チモールの間のチモール海海底ガス油田をめぐって両国領海国境線引きでオーストラリアは東チモール政府部内の会議を盗聴し、交渉を有利に運んだ疑いがある。当時の情報機関職員がこの盗聴を暴露してオーストラリア政府から訴追され、さらに職員の自宅や弁護士の事務所などに連邦警察を使って捜査令状を執行させ、大量の書類を持ち去った。

 その後、持ち去った書類は裁判所が違法判決を下し、また、東チモールも盗聴の事実を理由としてオーストラリアとの協定の無効を国際裁判所に持ち込んだ。

 ノーベル賞受賞者で元東チモール大統領のホセ・ラモス=ホルタ氏が、オーストラリア政府に対して、内部告発元職員のK氏と弁護士のバーナード・コレイリー氏の訴追を停止するよう要求した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 K氏とコレイリー氏の訴追は連邦検事局が答申し、クリスチャン・ポーター法務長官が認可しており、また、現在、ジュリー・ビショップ外相が東チモールを訪問している時期でもある。

 ラモス=ホルタ氏は、両氏の訴追取り下げを要求しただけでなく、両氏に東チモール勲章を授ける考えも明らかにしている。

 また、ラモス=ホルタ氏は、2004年の交渉時に東チモール政府の外相を務めており、2007年から2012年までは大統領を務めた。そのラモス=ホルタ氏は、「両氏は、戦争状態にある敵国に情報を渡すというような国家に対する反逆行為をしたわけではない。2人の行為は道徳的な良心からの行為の問題であり、オーストラリアの国家安全保障については何の影響もなかった。2人に対する訴追を取り下げ、2人が正常な日常生活を送れるようにオーストラリア政府にお願いしたい」と語っている。

 また、「東チモールは、国連の国際司法裁判所において、オーストラリアに対するディリ・スパイ工作の訴えを取り下げ、正常に領海国境線交渉を始める下地をつくった。オーストラリアに同じことを望む」としている。

 ラモス=ホルタ氏は講演集出版のためにオーストラリアを訪れており、「証人K氏とバーナード・コレイリー氏を、オーストラリア、ポルトガル、アメリカ、日本などにいる東チモールの友人達と同じように考えており、東チモール大統領の最高の殊勲で報いてきた」と語っている。
■ソース
Jose Ramos-Horta calls on Australia to drop prosecution against Witness K and lawyer Bernard Collaery

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る