PNG当局、2人を殺人罪で逮捕起訴

収容センターのイラン人青年殺害

 パプア・ニューギニア(PNG)警察は、今年2月に発生したマヌス島豪領外難民収容センターで暴動で収容されていたイラン人青年、レザ・バラティさん(23)が殺害された事件を捜査していたが、このほど容疑者2人を逮捕起訴し、さらに国外逃亡している2人を含めた3人の容疑者の行方を追っていると発表した。

 事件が起きた2月17日夜、前夜に収容者が収容所内で騒いだが大事には至らず終息したのに続いて、収容者と収容所外のPNG住民や警察官、収容所警備のG4S警備員などとの間で不穏な空気があったといわれている。特に一部の収容者が住民に対して人種差別的なヤジを飛ばしたとも言われているが、住民、警察官、警備員らが収容所内になだれ込み、棒、鉄棒などを武器にして宿舎内に逃げ込んだ収容者を引きずり出すなどして殴る蹴るの暴力行為を続けたとされている。バラティさん殺害の他、60人を超える収容者が負傷している。

 PNGのジム・アンドリューズ副長官は、「警察は豪移民省職員や豪連邦警察と協力して容疑者を追跡、1人は7月にマヌス島で逮捕、もう一人は逃亡していたが8月18日に西ニュー・ブリテン州で逮捕した。2人はG4Sの現地雇用で、当時、収容センターの警備はG4Sがオーストラリア政府から請負契約していた。他にも救世軍雇用の現地人1人の他外国人2人の行方を追っている」と発表している。この外国人2人の国籍について副長官は明らかにしていないが、事件当時、PNGの収容センターで雇われている外国人のほとんどはオーストラリア人だった。また、副長官は、「ここまでこぎ着けたことが重要だ。今後は裁判手続きがあり、今の段階で裁判手続きを損ねることはしたくない」として多くを語ることを控えている。

 緑の党の移民担当、セーラ・ハンソン=ヤング議員は、「起訴にこぎ着けて喜んでいるが、収容者の安全はスコット・モリソン移民相の安請け合いで保証されたことにはならない。収容者襲撃は、直接間接にオーストラリア政府が雇った者達が実行犯だった。収容者の安全は保証されていない。領外収容センターを直ちに閉鎖するしかない」と語っている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-19/two-men-charged-over-reza-baratis-death-on-manus-is/5681882

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