「ISメンバーの家族、シリアから出られず」

「連邦警察が帰国協力拒否」と母親

 死亡が伝えられたオーストラリア人のISILメンバー、ハレド・シャルーフの妻が子供を連れてオーストラリアに帰ることを望んでいることは以前から報道されているが、妻のオーストラリアにいる母親が、「連邦警察に帰国への協力を頼んだが拒否された」と語っている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 オーストラリア人ISILメンバー重要人物とされていたモハメド・エロマーとシャルーフはISIL輸送部隊を狙った空襲で死亡が伝えられたが、エロマーの遺体が確認されたのに対して、シャルーフは行方不明が伝えられている。通常、爆発で行方不明とされるのは人体が粉みじんになって人物が特定できなくなった場合だが、この空襲の場合には、「シャルーフはまだ生きている」という説もあり、豪情報部が調査している。

 シャルーフの妻、タラの母親、カレン・ネトルトンさんは、「残された家族はシリアにいては命が危ない」として、オーストラリア政府に支援を求めている。先週にはピーター・ダットン移民相が、「なぜ、ネトルトンはメディアに話す前に当局に連絡しなかったのか?」とネトルトンさんを批判する発言を行った。これに対してネトルトンさんが、ABCテレビの時事番組「7.30」で、「すでに当局に連絡したがらちがあかなかったのでメディアに助けを求めた」として、「1年ほど前に連邦警察(AFP)に、シャルーフの妻子の帰国援助を求めた。最初は協力的だったAFP職員が途中から態度が変わった」と語っている。

 タラ・ネトルトンは15歳の時にシャルーフと結婚しており、2014年、31歳で5人の子供を連れてシリアに渡った。シャルーフは10歳の息子にシリア軍兵士の首を持たせたり、銃を担がせたりして、写真をインターネットに流し、ISIL宣伝を行った。また、タラの娘も昨年14歳でエロマーと結婚している。

 2014年、突然、AFP側がネトルトンさんに、「政府は妻子の帰国に協力しないことを決めた」と伝えた。ネトルトンさんは、「この突然の変心が理解できない。しかも、ダットン大臣の心ない発言。ダットンは私を批判する前に当局職員と話すべきではないか」と語っている。

 AFPは、「個々の事案についてはコメントしない。また、政府は国民のシリア渡航に警告している。当然ながら、政府は児童の福祉を考慮し、児童の福祉安全のために関係政府と協力して対処する」と公式発言を繰り返している。

 ネトルトンさんは、「タラがオーストラリアに帰国すれば刑事訴追されるべきだ」という意見に対しても、「娘は何も違法行為をしていない」と反論している。
■ソース
Khaled Sharrouf’s family still in Islamic State-controlled Syria after AFP refused to help, mother-in-law says

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