シドニー地区の大気汚染基準値超える

州環境保護庁報告で人口密集地域

 NSW州環境保護庁(EPA)の報告書によると、シドニー首都圏各所で大気汚染が全国基準値を超えていることが明らかになった。全国基準値を超える大気汚染が測定されたのは幹線道路の通過する人口密集地域で、都心に近い地区もあった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 同局の報告データ分析でPM2.5微小粒子状物質の平均濃度が年間閾値を超えていたリバプール、チュロラ、キャンベルタウン・ウェスト、アールウッド、プロスペクト、ロゼルなどの地区ではPM2.5微小粒子濃度が1立方メートルあたり33.4マイクログラムで1日の最高汚染度を示していた。

 12月に決められたPM2.5微小粒子大気汚染の全国基準値は1立方メートルあたり8マイクログラムだった。このPM2.5微小粒子は2.5マイクロメートル以下の大きさの粒子で、喫煙などと同様、長期的な循環器系呼吸器系障害の原因になるとされているが、PM2.5排出源として自動車の排気ガスの他、産業や住宅などからも排出される。

 その他、露天掘り炭鉱地帯のハンター・バレー、ニューカッスルなどの地域では採鉱時の粉塵のPM10も州内で最高濃度になっている他、PM2.5濃度も高い。

 Environmental Justice Australiaのジェームズ・ウェラン研究員は、「微小粒子大気汚染を改善するためにはEPAがその任務を果たさなければならない。全国基準値を超えたと分かれば、認可条件を厳しくする、処罰する、大気汚染を伴う活動を認可しないなどの措置が必要だ」と語っている。これに対して、EPAスポークスパーソンは、「NSW州の基準は世界でも厳しい水準だ。しかし、まだ問題に取り組む必要はある」と反論している。
■ソース
Sydney air pollution exceeds national standards, NSW Environmental Protection Authority report shows

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