シドニー都心部を感染源にまたもレジオネラ症患者3人発生

都心部の70棟のビルで空調冷却塔を対象に病原体検査中

 シドニー首都圏でまたもやレジオネラ症患者が3人発生し、シドニーのタウンホール周辺とサーキュラーキー寄りの地区が感染源と疑われている。そのため、3人に共通する経路のビルの空調冷却塔を対象に病原体検査が進められている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ビッキー・シェピアードNSW州保健局伝染病部長は、「今回の患者3人の感染は、3月の患者発生とは直接の関係はない模様」と語っている。今回、4月29日に1人が肺の細菌感染症と診断されて重体、2人は5月3日にやはり同じく肺の細菌感染症と診断されて病院で治療中。

 シェピアード部長は、「局はシドニー市役所と協力しており、マーガレット、ジョージ、キング、ケントの4本の通りに囲まれたビルの冷却塔すべてを点検検査する。患者の1人は高齢者、2人は若いが、3人とももともと健康を害しており、病弱者は健康体に比べるとはるかにレジオネラ症にかかりやすい。現在も冷却塔から感染する状況になっているかどうか分からないが、できる限り速やかに突き止めたい。健康体ならほとんど感染リスクはない。秋になっても比較的高気温が続いたため、空調冷却塔が働く機会が多かったことも関係している可能性がある。患者3人はそれぞれあちこちに居住しており、仕事で市内に入ってくる」と語っている。

 さらに、「レジオネラ症はかなり深刻な疾患で、死亡率は10%程度にもなる。通常、感染から発症までは2日から10日程度。従ってすでに感染している人ならすでに発症しているから来週に症状が現れるはず。最近、問題の区域に住んでいたり、行ったことがある、あるいは働いているという人でレジオネラ症の発熱、悪寒、咳、息切れなどの症状が出れば直ちに医者にかかってもらいたい。レジオネラ症を引き起こす細菌は水の中に住んでおり、空調の冷却塔で用いられる水の中で繁殖する可能性は大いにある」と語っている。

 ビルの屋上の冷却塔が稼働している場合、冷却水が流れ落ちており、しぶきが風に乗って地上まで降ってくる。その中に問題の細菌がいる可能性がある。この細菌は肺炎を引き起こす種であり、X線透視、尿や血液などの検査で容易に診断でき、感染している場合病院で抗生物質投与を受けなければならないとされている。

 現在、16人の検査官が上記地区の67基の冷却塔を点検している。
■ソース
Three people contract legionnaires’ disease in Sydney’s central business district

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る