オンライン・オーガニック・ビジネス、杏仁販売で罰金

「有毒なアンズの仁を食用として販売」で有罪

 ハンター・バレーのオンライン・オーガニック・ショップが、「かつてがんに効果がある」と言われたこともある、アンズの種の中の軟らかい杏仁を販売したとして罰金を言い渡された。NSW州では杏仁販売での罰金は2件目。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 中国や日本では杏仁は苦味のある杏仁を漢方生薬として、また甘味のある杏仁を杏仁豆腐の原料として用いており、漢方生薬の杏仁は鎮咳去痰効果として日本薬局方に登録されている。しかし、青酸配糖体を含んでおり、毒性がある。一時期、「抗がん作用がある」と言われたこともあるが医学研究で否定されている。

 杏仁はオーストラリアでも年間60万ドルの産業だったが、2015年12月、オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)が食品としての販売を禁止した。禁止前、オーストラリアでは年間2万kgの杏仁が食用または薬用として販売されていた。しかし、禁止後もNSW州食品安全局は、杏仁の違法な販売に眼を光らせていた。その結果、ハンター・バレーのシングルトンにあるオンライン企業Fourbodyが杏仁を違法に販売していたとして$900近い罰金を科した。同社のウェブサイトでは、原産地をトルコとしている。

 2016年前半には、シドニー西郊グリーネーカーのHeal Yourself Australiaという会社が杏仁を違法に販売したとして同額の罰金を科せられている。

 FSANZのスティーブ・マッカチョンCEOは、「生の杏仁には致死性のある青酸ガスを発生する青酸配糖体が含まれており、一度に大量に食べると青酸中毒死する可能性もある。1950年代から杏仁には抗がん性があるといわれてきたが科学的研究で抗がん性は否定されている。オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、イギリス、ヨーロッパで生杏仁による中毒事件が報告されている。2011年にはクイーンズランド州で青酸濃度の高い生杏仁をたべた人が病院に運ばれた事件がある。

 杏仁は圧搾して杏仁油が得られ、頭髪油として用いられるため、その用途の輸入販売は禁止されていない。また、杏仁豆腐などでは加工工程で青酸が発散してしまうため、毒性がなくなる。
■ソース
Organic online business the second NSW supplier fined for selling toxic apricot kernels as food

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る