ダーウィンの病院で乳がんの誤診、健康な乳房切除

「検査結果解釈のミス」と準州保健局医療部長

 ロイヤル・ダーウィン病院で検査結果を読み間違って乳がんと誤診し、女性2人の健康な乳房を切除していた事件が明るみに出た。

 ABC放送の時事番組「7.30」(電子版)が伝えた。

 レイチェルさん(仮名、60)は、息子が国防軍兵士としてアフガニスタンに派遣された2012年末近くに息子の妻と孫を助けるため、ダーウィンに転居した。

 2013年7月、ロイヤル・ダーウィン病院で定期の乳房撮影検査を受けたところ、生検を取るよう言われ、外科主任から、「乳がんだ。緊急に左の乳房を完全に切除しなければならない。それも2週間以内に」と告げられ、そのまま手術を受けさせられた。

 それから何週間かして病院の外科医から、「乳がんではない。しかも、乳がんだったこともないし、乳房切除は間違いだった」と告げられた。その言葉の重大さが心に染みてくると、ダーウィンの医療が信じられなくなった。同僚の人達から、「知らなかったの? ここはダーウィンよ。痛みを感じたら飛行機の席を予約しろというのよ」と言われたが時既に遅しだったと語っている。

 「7.30」は、2013年にレイチェルさんを誤診したのはジョン・スキナー教授だということをつかんだ。また、病院側は、「教授自身が誤診を明らかにして病院に報告した後、数ヶ月そのまま勤めて引退した」と語っている。

 スキナー教授の被害者はレイチェルさんだけでなく、アリス・スプリングスに住む25歳の母親もやはり誤診で健康な乳房を切除された。しかも、レイチェルさんはすでに病院から補償金を受けたのに対して、同じ2013年の誤診と乳房切除の医療過誤被害者はまだ補償金を受けていない。

 7.30によると、スキナー教授は、妊娠時の乳房の変化をがん細胞と勘違いし、それがすべての問題の始まりだった。

 レイチェルさんは、他の女性が自分と同じ苦しみを味わうことがないよう、「質問しなさい。勝手に決め込まないで、確かめること。医者を信じないこと」と呼びかけている。
■ソース
Cancer misdiagnosis at Royal Darwin Hospital saw two women have breasts removed

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