豪人、フィリピンで警察にドラッグ取引の濡れ衣着せられる

ホテルのCCTVを証拠に危うく難を逃れ、無罪勝ち取る

 ABC放送の時事番組「7.30」は、オーストラリア人男性がフィリピンで麻薬密売の濡れ衣を着せられ、ドラッグ密売容疑で逮捕されたが、妻の機転と宿泊先のホテルの協力で防犯ビデオを確保し、証拠品として提出、裁判で無罪を勝ち取った。フィリピンではロドリゴ・ドゥテルテ大統領の「ドラッグ戦争」のため、警察や自警団の手にかかって3000人を超える死者が出ており、女性らの抗議デモも始まっている。

 2016年6月21日、マニラのレッド・プラネット・ホテルの3階の部屋で仕事をしていたダミアン・バーグさんは、午後11時頃、銃を持って部屋に押し入ってきたグループに逮捕され、両手を結わえられてエレベータに乗せられ、そこで、初めて数人の男グループが警察官だと知らされた。バーグさんは、「てっきり射ち殺されるものと思った」と語っている。バーグさんはグループに裏通りに連れて行かれ、そこで初めて逮捕された。現場にはもう一人の男がいた。そこで突然TV取材のカメラが現れた。グループは2人を白のタクシーに連行し、「2人は白のタクシーでおとりの警察官にエクスタシー錠剤を売りつけた」と宣告され、TVカメラが錠剤を写した。バーグさんは、「一体何を言っているのかさっぱり理解できなかった。突然ホテルで逮捕され、そこまで連れてこられただけだが、でっち上げの事件の濡れ衣を着せられていると直感。生きて出られないかも知れないと思った」と語っている。

 バーグさんが逮捕された頃、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がドラッグ戦争を宣言しており、その後、3000人を超える「容疑者」が警察や自警組織に殺害されていた。最初の面会に来たパートナーのマービー・ルクレジオ・トレオンさんに、ホテルのCCTVビデオを確保するよう依頼し、トレオンさんはホテル警備員に連絡して当時のビデオを消去しないよう頼んだ。

 結局、裁判でそのビデオの証拠品提出命令が出され、防犯ビデオは検事側の主張と矛盾しており、警察官らの証言の信頼性を完全に打ち砕いた。9月15日、バーグさんは無罪を勝ち取った。

 バーグさんとトレオンさんは今はオーストラリアに戻っており、二度と味わえないかと思った自由を味わっている。
■ソース
Australian man Damian Berg cleared by CCTV footage after being ‘framed’ for Philippines drug deal

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