診察予約アプリが患者情報を弁護士事務所に漏洩

ハント連邦保健相が「HealthEngine」調査指示

 連邦政府のグレッグ・ハント保健相は、国内最大のオンライン医師診察予約サービスの「HealthEngine」を緊急に調査するよう指示した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 先にABC放送は、HealthEngineアプリが何百という数のユーザーの個人的医療情報を弁護士事務所に流し、それをもとに弁護士事務所が負傷補償のクライアントを勧誘する行為をしていたと報じている。

 ハント大臣の広報担当官は、「政府は、この問題で情報コミッショナーと全豪デジタル医療局に調査を指示した」と発表している。

 HealthEngineは、広告主に対しても、「広告を患者の症状に合わせて変化させることができる」と宣伝している。また、HealthEngineは、患者情報を流すのはユーザーの同意があった場合だけだとしているが、患者がHealthEngineを利用しようとすると、情報をサードパーティに流すという細かい文字で書かれた条件についてはオプトアウトする方法がない。

 このHealthEngineは、テルストラやセブンウェスト・メディアも一部所有する新興企業で、年間1,500万人のユーザーの利用がある。また、患者の健康状態や症状を知ることができ、それにターゲットを合わせたキャンペーンを投入することができると宣伝している。

 さらに、ABCが入手した機密文書は、2017年にHealthEngineが大手法律事務所のスレーター&ゴードンにクライアント候補のリストを毎日流しており、その個人医療情報をもとに「紹介状パートナーシップ試験」を行っていたことを明らかにしている。

 HealthEngineを通して医師の診察を予約しようとする、症状、健康状態、職場での負傷、交通事故などの情報を記入しなければならず、2017年3月から8月まで、その情報を毎月200人程度、スレーター&ゴードン弁護士事務所に流していた。

 また、この方法で40人が同弁護士事務所の客になり、その費用は50万ドルにもなる。また、HealthEngineは、連邦政府のデジタル医療記録システムとデータ共有の取引ができていると伝えられている。
■ソース
Medical appointment booking app HealthEngine sharing clients’ personal information with lawyers

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