現役豪国防軍兵士がシリアで戦死

反政府勢力に参加戦闘行為

 3月18日付ABC放送は、現役オーストラリア国防軍歩兵がシリアでバシャー・アルアサド大統領政権に反対する反政府勢力に加わり、戦死したことを報道している。

 国防軍では、ABCの問い合わせに対して、兵士の死亡を肯定も否定もせず、法務省か連邦警察(AFP)に問い合わせるよう返答した。しかし、法務省もAFPもその問い合わせには応答しない慣行になっており、体のいい門前払い。

 ABCの報道によると、兵士がシリアに出かけ、その地で戦死したのは2か月前で、身分が予備役だったのか、現役だったのか、また、国防軍でどのような戦闘技能を獲得していたのかなどもはっきりしていない。しかし、この戦死事件は、国防省そのものが将兵の過激化を察知する能力に欠けていることを暴露するものであり、しかも、シリア反政府勢力参加者は戦闘経験も軍歴もないいわば戦意だけのアマチュア兵士揃いであり、そのような勢力では現役の兵士は貴重な存在。

 報道によれば、今年1月、西側諸国がアサド政権の国民虐殺を阻止しようとしないことに憤激したトルコ系のオランダ陸軍兵士が陸軍を除隊し、シリアの戦闘地域に入り、反政府勢力アマチュア兵士の訓練を続けていることが知られている。また、昨年には反政府勢力に参加した元米軍兵士がアメリカ国内で有罪判決を受け、短期間服役している。しかし、この豪軍兵士は、西側諸国の現役兵士が反政府勢力に参加し、戦死した初めての例となる。ただし、中東系のオーストラリア人青年百人以上がシリアに渡り、すでに何人も戦死している。オーストラリア政府は、シリアに渡ろうとしているとみられる人物のパスポートを取り消すなどしており、また、シリア行きを斡旋したり、そそのかしている者が何人も逮捕されている他、シリアで戦闘に参加した者も帰国すれば罪に問われる可能性がある。(NP)

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