気象庁「ようやく12月にはラ・ニーニャ条件に」

インド洋・太平洋の動きで確率70%に上昇

 11月21日、気象庁(BoM)は、8つのモデルを使って予想した結果、全モデルで12月にはラ・ニーニャ条件になることが予想され、確率は通常の3倍の70%に達すると予報を出した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 ラ・ニーニャ条件では、赤道周辺の貿易風も強まり、降雨条件が西に移動し、オーストラリア東部諸州の夏は例年より降水量も増える。

 雲量も増えるため極端な気温にはならない可能性もあるが、大陸南東部では温暖条件が続くことも考えられる。さらにサイクロン・シーズンも例年より活発になることがある。

 ただし、インド洋の気候条件は典型的なラ・ニーニャ条件を打ち消すように働くため、オーストラリア全体では例年より温暖かつ乾燥した夏になると予報している。

 BoMでは、「気候モデルでは、ラ・ニーニャが訪れても条件は比較的弱くかつ短命に終わる。従って非常に強力だった2010年から12年にかけてのラ・ニーニャとは様相を異にする」と発表している。

 ラ・ニーニャは大陸東部では例年を上回る降水量で、東と北の洋上で発生するサイクロンも大陸に上陸することが多くなるが、このところのインド洋の条件ではオーストラリア大陸は例年より乾燥した気候が続くことになる。このように拮抗する条件になっているため、ラ・ニーニャも力をそがれると予想されている。

 また、タスマン海に大型の高気圧が停滞しており、メルボルンやホバートなどの都市では早めに夏の熱波も予想され、BoMでは「11月にこのようなしつこい停滞が起きるのは珍しい」と語っている。
■ソース
La Nina likely to develop in the Pacific by December, Bureau of Meteorology says

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