NYタイムズが豪の難民政策批判

アボット、死んだ子供の写真で政策擁護

 ニューヨーク・タイムズ紙がトニー・アボット保守連合政権の難民政策を「良心不在の政策」と批判した。一方、アボット首相は、トルコの海岸に遺体となって打ち上げられたシリアのコバネ出身の3歳のアイラン・クルディちゃんの写真について、「だから難民船をストップしなければならないのだ」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 クルディちゃんの家族はトルコからギリシアに船で渡ろうとして、母親のレハンさん、5歳のギャリプちゃんが海にさらわれて死亡、父親のアブドゥルさんだけが生き残った。

 ABCゴルバーン・マレー地方局のインタビューに答え、「このような溺死を防ぐためには難民船を停めなければならない。昨日、違法移民の子供が海で死亡する悲しい映像を見た。幸いなことにオーストラリア政府は違法な船を阻止した。オーストラリアに渡り、オーストラリアに住むことができる考える人達がいる限り、違法な人間密輸は途絶えず、海で死ぬ人が出る」と語っている。

 ニューヨーク・タイムズの社説は、「もし、ヨーロッパ諸国のリーダーがアボット首相の難民追い返し政策を採用すれば、良心不在と批判されることだろう。トニー・アボットは、大勢の難民をまじえた人々を載せた船がオーストラリアの領土に到達することを防ぐために残酷なほど効果的な作業を監督してきた。彼の難民政策は非人道的であり、法的にも問題があり、また、迫害や戦争を逃れてきた人々を歓迎するというオーストラリアの伝統とも真っ向から対立している。また、豪政府は難民希望者を領外入管収容センターに送っているが、そこでは様々な虐待が行われているという主張がある。豪政府は虐待を止める代わりに、虐待を世界から隠そうとしている。世界中の戦乱がこれからも大勢の難民、経済移民をつくり出していくことは確実だ。その人達が生活を立て直すためにもっとも豊かな国々を目指して移動することはよく理解できる。彼らが逃れてきた環境よりもさらにひどい環境に放り込む豪政府の政策は言い訳の立たない政策だ。

 これに対して、ピーター・ダットン移民相は、「オーストラリアの難民政策は合法的かつ安全だ」と反論している。
■ソース
Tony Abbott defends asylum seeker policies amid European crisis, New York Times criticism

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