「収容センターで子供の治療は無理」

メルボルン小児病院医師らが抗議

 10月11日、メルボルンのロイヤル小児病院(RCH)の医師らが、連邦政府に対して、「難民収容センターに収容されている子供を効果的に治療することは難しい」として、収容されている子供の解放を訴えた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 病院の1000人近い医師、看護師、介護職員らが呼びかけに加わった。医師らはABC放送に予め録音した声明を送っており、その中で一般医療部長のトム・コンネル医師は、「医師が治療している子供達は、これまでの人生の半分以上を移民局の収容センターで過ごしている。センターの子供達には夜泣き、夜尿症、重度の行動障害、不安症、憂鬱症などの症状が見られる。収容センターの子供らにはこういった症状が正常のようになっている。小児病院で、このような子供達を収容センターに拘禁したまま効果的に治療することはほぼ不可能だ」と述べている。

 また、病院は、子供を退院させて収容センターに戻すことを拒否しているという報道を否定せず、「ケース・バイ・ケースで慎重に協議している」と発表している。

 また、豪医師会のトニー・バートン医師は、「病院はそのような措置を選ぶ倫理的義務を負っている。治療の一環として、患者を退院させた場合にどのような環境に戻るのかを考えなければならない」と語っている。

 8月31日付の連邦国境警備部の最新報告では、収容センターに収容されている児童数は、ナウルが93人、オーストラリア領内が104人となっている。また、一般社会で生活している難民認定申請中の児童が405人となっている。

 2015年のオーストラリア国民に選ばれ、家庭内暴力根絶の運動を続けているロジー・バティさんも、1,200人の署名者とともに、マルコム・タンブル首相に宛て、「女性、児童、家族、同性愛者に対する暴力の絶えないマヌス島とナウルの領外難民収容センターの閉鎖を訴えている。

 ピーター・ダットン移民相は、「保守連合は難民船を阻止するために政権に選ばれたのであり、政策に変更はない」と語っている。
■ソース
Children ‘almost impossible to treat’ while detained, Royal Children’s Hospital doctors say

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