「難民問題とテロ問題結びつけは危険」

ベルギー大使、タンブル首相発言批判

 ベルギー大使が、「ヨーロッパの難民危機をブリュッセルの爆弾テロと直結するマルコム・タンブル首相の発言は危険」と発言している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 タンブル首相は、駐豪ベルギー大使出席の場で、ベルギーへの同情の意を公式表明した際に、オーストラリアの難民船追い返し政策を誇り、ヨーロッパ批判とも受け取れる発言をしており、さらに、23日夜のロウイー・インスティチュートでの講演でも、「イスラム国がテロリストをシリア難民に紛れ込ませてヨーロッパに送り込んでいる。ブリュッセルのテロ事件も過激派イスラム主義者の存在がヨーロッパで危機的状況に達している証拠だ」と発言、発言直後からコメンテータなどのタンブル批判が出ていた。

 これに対して、ベルギー大使は、「タンブル発言は危険。まさしくイスラム国が望んでいるような反応だ。イスラム国は、我々がテロリストと難民、テロリズムとイスラムとを混同するよう望んでいる。テロリストはいずれもヨーロッパ生まれのヨーロッパ育ち、非ヨーロッパ人の子孫かも知れないが、あくまでもヨーロッパ国籍者だ。難民危機とは何の関係もない。また、ブリュッセルがイスラム国の温床とする報道は誇張だ。もちろん、ブリュッセルにも貧困階層地区があるし、非熟練労働者問題もある。先進国のどこの都市とも違いはない。シドニー西部にも失業率が高く、疎外を感じている若者の多い地域がある。そのような若者はイスラム国の宣伝に乗りやすい。しかも、イスラム国はそういう若者を釣ることにかけては実に巧みだ」と語っている。

 野党労働党のビル・ショーテン党首は、「タンブル首相の発言は、ブリュッセルのテロ事件をまだ詳細が明らかになっていない段階で時期尚早に深く考えることもなく決めつけている。しかし、オーストラリアの国境警備対策に対する首相の意見には賛成する」と語った。
■ソース
Malcolm Turnbull linking refugee crisis to bombings ‘dangerous’, Belgian ambassador

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