第一次世界大戦休戦協定の戦没者追悼記念日

ジェフ・ケネット氏は、帰還兵士の精神衛生問題指摘

 1918年11月11日午前11時、フランスのコンピエーニュの森の列車内でドイツと協商国の休戦協定が調印された。この日はヨーロッパ系の国では戦没者追悼記念日その他のいくつかの呼び名が与えられているが、戦没者に限らず帰還兵士を称える日にもなっている。

 98年目の11月11日、オーストラリアでも午前11時にはショッピング・センターなど人の集まるところでは、1分間の黙祷案内があり、キャンベラの戦争記念館(AWM)を初めとする各所で式典が行われた。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 AWMでは、オーストラリアが関わったすべての戦争や動乱で亡くなった102,000人を超えるオーストラリア植民地とオーストラリア連邦の戦死者を追悼する式典が行われた。

 この式典で式辞を述べた元VIC州首相で、兵役経験者であり、憂鬱症患者を支援する団体Beyond Blue会長を務めるジェフ・ケネット氏が国防軍の帰還将兵の精神衛生問題を強調した。

 ケネット氏は、過去1年間、帰還兵士の自殺者数はアフガニスタンでの戦死者数を超える、として、「帰還した兵士は戦場を引きずったまま生きなければならない。彼らは国内の平和な生活にあっても恐怖、ストレス、怒り、悪夢に悩まされ、放置すれば不安症、憂鬱症が昂じ、遂には自殺に至る」と語った。

 また、「国民は戦死者を忘れるべきではないが、心の傷や精神の損傷を抱えて帰還する兵士達に対する責任を忘れてはならない。国民は、彼らに命を賭けて戦えといいながら、彼らがもっとも私達の支援を必要とする時に彼らを見放す権利はない」と語った。

 AWMでは、「消灯ラッパ」やディッジェリドゥーの吹鳴が行われ、マルコム・タンブル首相、ジュリー・ビショップ副首相、ビル・ショーテン労働党党首、ピーター・コスグローブ連邦総督が列席した。
■ソース
Remembrance Day: Soldiers’ mental health focus at national ceremony in Canberra

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