世論調査で「もっとも信頼できるメディアはABC放送」

アダニ鉱山疑惑に、連邦大臣は「ABCはニセ報道」

 リサーチ・ナウ社の実施した世論調査で、「ニュース源としてもっとも信頼できるのはABC放送」という結果が出た。また、回答者の多数が、ABC放送への予算を増やすことや政治家の干渉から同放送局を遠ざけることを望んでいることも明らかになった。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 この世論調査は、左派系シンク・タンクの「オーストラリア・インスティチュート」の委託を受けて実施されたもので、回答者の保守革新の違いを超えてABC放送への支持の高さが表れている。

 ABCはこれまでも保守連合から「左翼偏向」の非難を繰り返し受けているが、その保守連合政権の指示で行われる調査では常に「左翼偏向」が否定されている。今回は、ABCがインド系のアダニ社の炭鉱開発問題でインド政府大蔵省がアダニ・グループの事業にメスを入れていることを報道したのに対して、資源と北部開発担当大臣を務めるマット・キャナバン国民党連邦上院議員が、「ABCはアダニ炭鉱問題でニセ報道を行っている」と同放送局を非難したばかり。

 調査対象1443人のうち、保守連合支持者の76%、労働党支持者の74%、緑の党支持者の87%が、「ABC放送は政治家の干渉から守られるべきだ」という考えに賛成している。また、保守連合支持者の46%、労働党支持者の55%、緑の党支持者の70%が、「ABCを他の一切のニュース源より信頼している」と答えている。

 オーストラリア・インスティチュートのベン・オキスト理事長は、「ニセ報道とは穏やかならぬ発言。ABCは国民にもっとも信頼されている組織であり、我が国の民主主義にも不可欠。アダニ炭鉱開発に関しては個人の政治的違いをおいて、ABCのジャーナリズムを尊敬すべきだ。根拠もなくニセ報道などとする発言は我が国の民主主義を危うくするものだ」と語っている。

 また、アダム・バント緑の党連邦下院議員は、「マット・キャナバン上院議員は自分の発言を恥じるべきだ。このアダニ社のスキャンダル一つ取っても、連邦政府がアダニ炭鉱開発に10億ドルの公金を投入すべきではないことは明らかだ」と語っている。
■ソース
ABC most trusted news source, poll shows, after Turnbull minister accuses it of ‘fake news’

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