VIC州議会選挙、自由党パンフレットに非難集中

イギリスのフーディー・ギャング写真で人種差別煽る

 2018年VIC州議会選挙に向けて自由党が配布していたパンフレットで、イギリスのフーディー(フード付き上着を着て顔をフードで隠す着方)・ギャング犯罪の写真を掲載し、「ギャング犯罪に立ち向かえるのは保守連合だけ」と書いており、ギャングと特定民族を結びつけて民族差別感情を煽るものとして非難が集まっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メルボルンの南東部キーズバラ地区は労働党の安定地盤でこれに対して、選挙に向けて自由党がダレル・テイラー氏を立てて対抗している。

 自由党のパンフレットは、アフリカ系市民の多いノーブル・パークで配布されており、フーディー姿の若者の写真に組み合わせて郊外地区でギャングの犯罪が増えているように描き、「ギャング犯罪に立ち向かえるのは保守連合だけ」と書いている。

 メルボルン地域の一部地区では若者のグループ犯罪がしばしばアフリカ系の若者と結びつけられて語られやすい。しかし、このパンフレットに使われている写真が2012年のロンドンのイブニング・スタンダード紙に掲載されたものだということで、キーズバラ選出のマーティン・パクラVIC州政府法務長官は、「何と恥知らずな。自由党は選挙民を不安に陥れるためにこの6年前の写真を使っている。今回の選挙戦がどのようなものになるかを予告している。マシュー・ガイと自由党の陰険な因習に満ちた選挙戦術を仕掛けてくるだろう」と語っている。

 テイラー氏は、「一部市民から懸念が出されたことから、このパンフレットの配布は取りやめるが、内容は人種差別を煽るものではないと思っている。パンフレットは自由党本部が作成し、認可したものだから自由党本部に問い合わせてもらいたい」と語っている。

 VIC州多文化委員会のヘレン・カパロス委員長は、「ギャング犯罪をアフリカ系若者と結びつけてアフリカ人コミュニティに対する偏見を広める必要はない」と語っている。

 パクラ長官も、「ギャング犯罪を取り締まることは重要だが、特定民族と結びつけて偏見を煽ることは間違っている」としているが、自由党のエドワード・オドノヒュー影の警察相は、「ギャング犯罪撲滅を主張しているだけで差別を煽るものではない」と主張している。
■ソース
Victorian Liberals under fire for campaign flyer warning about gang crime in suburbs

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