パーマー議員、中国大使館に謝罪状

四面楚歌の「中国のならず者」発言

 ABCテレビ放送の「Q&A」に出演したクライブ・パーマー連邦議会下院議員が、「中国政府は自国の国民を射殺するならず者」と発言した。しかし、8月26日、パーマー議員は駐豪中国大使に宛てて「先週の自分の発言を衷心よりお詫び申しあげたい」旨の謝罪状を送った。

 中国大使宛の謝罪状はパーマー氏の事務所から発表され、「私の言葉づかいで中国国民を侮辱することになったことを心よりお詫びしたい。また、私の発言により、不快感を与えるなどがあればまことに申し訳ない。今後、両国の平和と協力関係に向けて相互理解を深めることを希望する。オーストラリアと中国の友好関係は世界全体にとって利益になることと考える」と述べている。

 パーマー議員はQLD州の鉱山富豪だが、中国国営企業がパーマー氏の企業を通してオーストラリアの鉱山に投資したが、これが失敗し、中国企業は大損失を出したが、パーマー氏の企業が巨利を得た。そのため、中国国営企業と訴訟になっており、テレビでは、「これは中国国民のことではない。中国企業のことだ」と言い替えるなどしており、パーマー氏の事業上のトラブルをABCテレビでうっぷん晴らししたと解釈されている。

 また、パーマー発言に続いて、PUPのジャッキ・ランビーTAS州選出上院議員が、「オーストラリアは中国の侵略をまったく油断している。国防予算も史上最低レベルになっている。オーストラリア国民はいつか目をさまされることだろう」と発言しており、かつてのポーリン・ハンソン・ワンネーション党を思い出させた。しかし、ランビー議員からは謝罪も、パーマー党首に関する発言も出ていない。

 馬朝旭中国大使からは、「中国人民は決して侮辱されるものではない。中国を攻撃したり中傷したりする発言は決して支持を得ることはない。中豪の健全で安定した関係の発展は両国とその国民の利益になることであり、個人が覆すことはできないことだ」と答えている。(NP)

http://www.abc.net.au/news/2014-08-26/clive-palmer-letter-of-apology-to-chinese-ambassador-australia/5696494

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る