アボット豪首相、イラクを電撃訪問

イラク首相に対イスラム国支援約束

 1月5日、トニー・アボット豪首相がイラクを電撃訪問したことが報道されている。アボット首相は、ハイダー・アルアバディ・イラク首相と会談し、残虐粗暴で知られるイスラム教原理主義派のイスラム国(IS、ISIS、ISILなど)に対する戦いをオーストラリアが支援すると約束した。

 ISは、スンニ派の原理主義グループで、シリア内戦ではISISと名乗るアル・カイーダに近い反政府グループだったが残虐粗暴さはアル・カイーダも手を焼き、絶縁したと報道されている。シリア北部からイラク北西部に入り込み、ISILと改称、クルド人地域やスンニ派地域の一部を占領した後、占領地域をイスラム国と呼んでいる。

 オーストラリアはすでに戦闘爆撃機や艦船を地域に派遣しており、イラク領内ではアルアバディ政権の許可を得て米軍主導のイスラム国空爆などを行っている。シリア領内はアラブ諸国の軍が空爆などを行っているが、オーストラリアはシリアの内戦問題からシリア領内での活動は避けている。また、豪国防軍特殊部隊員がイラク陸軍将兵の訓練を支援している。

 アボット首相は、アルアバディ首相との共同記者会見で、「ISが全世界に対して宣戦を布告している以上、対IS戦闘は全世界にとって重大な戦い」と語った。また、イラクに対して人道援助を拡大することも約束、難民化しているイラク国民に向けて500万ドルの追加人道支援を約束した。

 トニー・バーク労働党党首代理は、人道援助拡大を支持しながらも、「政府は7か月前にイラク支援をゼロにすると決定したが今は以前の援助額に追加して2,200万ドルに増やしたと自慢している。アボット政府の定見のなさを示している」と批判している。
■ソース
Tony Abbott holds talks with Haider al-Abadi in Iraq, recommits Australia to IS fight

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