「気候変動対策はすでに手遅れかも」

記録的な高気温に豪科学者が警告

 2月の気象データがまとめられ、世界的に気象観測記録が始まって以来まったく前代未聞の高温続きの月だったことが明らかになった。これを受けて、オーストラリアの科学者が、「気候変動対策はすでに手遅れかも知れない」と警告している。

 NASAが発表したデータは、1951年から1980年までの平均気温に対して、1880年までの各月の気温を比較したもので、中間分析で2016年2月は記録上最高気温の月になっていた。このデータを受けて、アラン・フィンケル氏がABC放送の番組「Q&A」で語ったもので、「工業化時代以前と比べると平均気温で摂氏1度程度高くなっている。これは否定できない。真剣に考えなければならない。温室化ガス排出量増大を防ごうと懸命になっているが、手遅れかも知れない。太陽光、風力、省エネその他あらゆることを試しているが、地球温暖化を防げていない」と語っている。

 気象学者のジェフ・マスターズ博士とボブ・ヘンソン氏は、「最高気温だったのは2015年7月だが、7月8月は、1月2月に比べて4度ほど高い傾向がある。しかし、この2月は長期平均より1.35度高かった。また、2015年7月は平均より0.75度高いだけだった。また、2015年2月は1998年2月の記録を0.47度上回り、2016年1月は過去の1月平均を1.14度上回り、2015年の平気気温を1.10度上回っていた」と述べている。

 また、NASAのデータによると、1880年以来、各月の平均気温を1度以上上回ったのは2015年10月が初めてだが、それ以来、ずっと平均気温を1度以上上回り続けている。また、月の平均気温を下回ったのは1992年9月が最後で、2か月以上平均気温を下回ったのは1978年が最後になっている。

 また、ポツダム気候影響研究所所属のステファン・ラームストルフNSW大学客員教授は、「温暖化はまったく未曾有の現象だ。現在は気候緊急事態と呼ぶべきだ。各国政府はパリで約束した水準以上に努力すべきだ」と語っている。
■ソース
Record-breaking heat shows world ‘losing battle’ against climate change, Alan Finkel tells Q&A

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