旦那はオージー「地上の楽園アサートン高原での新米日本語教師編 その6」

旦那はオージー

第32回
地上の楽園アサートン高原での新米日本語教師編 その6

【前回までのお話】オーストラリアへ移住後、アサートン高原へ引っ越し、念願のフルタイムの教師へ転身。

日豪の学校システムの違いについて(第5回)

ニンジンまるごとランチ?

オーストラリアの学校では給食が無いので、家からランチを持ってくるのだが、その中身がすごいのだ。例えばサンドイッチにリンゴだけ。そのサンドイッチはチョコレート・ペーストだけ、バターにベジマイト(注1)だけのこともある。

ニンジンを調理せず、生のまま切らずに丸ごとランチに入れてあるのも見たことがある。「自分の子どもを馬だと思っているのか?」と驚いた記憶がある。

また、絶対に欠かせないのがスナック菓子(小さい子ども用)やエナジー・バー(注2)である。「おやつは学校に持って来てはいけない」なんていう日本の規則なんて、ここでは関係ない。ある中学生は、このスナックを10個以上も毎日持たされていた。「好きなだけ食べていいよ」ということなのだろうが、1つで200カロリーくらいあるので、これを毎日食べていたら体重がとんでもないことになるだろうと思われた。

イラスト=たこり
イラスト=たこり (Web: takori.go-jin.com)

食べる場所もすごい。小学生は全員教室の外で、しかもコンクリートなどの地べたに直接座って食べなくてはいけない。だから、制服のパンツは汚れるし、ランチ・ボックスの袋底はすぐに真っ黒になる。最初はなぜ我が子のランチ・ボックスの底が真っ黒になるのか訳が分からず、教師として教え始めてやっと状況を理解した。

子どもたちはランチを食べ終わったら、先生に周りのゴミを確認してもらう。全部きれいにしたらグラウンドに遊びに行っても良い。

中・高校生は、広い学校敷地内のどこで食べても良く、ベンチなどに座れるので制服は汚れない。でも、彼らは辺りにゴミをどんどん捨てるので、掃除が大変である。

注1:ベジマイトはオーストラリアの国民食とも言える、野菜抽出液から作ったペースト状の食べ物。見かけはチョコレート・ペーストに似ているが、味は大人向けで少し苦い。

注2:エナジー・バーはシリアルやピーナッツ、ナッツ類を、あめ状の物で固めて棒状にした携帯用食料のこと。


<著者プロフィール>
ポップ登美子

◎北海道札幌市出身。オージーの夫と2人の子どもとともにノーザン・テリトリーに在住中。本紙コラムのほかにも、「地球の歩き方」海外特派員などでのフリーランス・ライターや日本語ガイド、日本語教師としても活躍中。
Web: ameblo.jp/kangaroo777
www.facebook.com/miffy777/
ameblo.jp/darwin-japanese

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