サクラホテル/ホステル「パースでの貴重な2週間」

世界中から毎年約110カ国籍のゲストが訪れるという、東京のサクラホテル。ここでは毎日国際色豊かな光景が広がっている。そこで本コラムでは、このサクラホテルのスタッフたちが、ユニークなゲストたちやエピソードをご紹介。

サクラホテルとは?
「世界中の人々が出会い、お互いに理解し合う場を作りたい」をモットーに、創業以来、海外からのゲストに東京での滞在先を提供。姉妹会社のサクラハウスでは、中長期滞在の人向けにドミトリー、シェア・ハウス、アパートなども案内している。

パースでの貴重な2週間

私が初めてオーストラリアを訪れたのは、大学2年生の12月でした。当時通っていた英会話学校の短期留学制度に応募し、パースに2週間滞在しました。日本全国から集まった学生約30人と、午前中は現地の大学で英語を学び、午後は思い思いに自分の好きなことをするという充実した時間を過ごしました。

ご存知の通り、パースはオーストラリア西部の人口約200万人の大都市で“世界で最も美しく住みやすい街”とも言われています。都会と豊かな自然が共存し、自分の故郷である札幌とよく似たすてきな街でした。元々、英語のスキル・アップを目的とした滞在だったので、現地の人びとを捕まえてはひたすら英語で話し掛けていましたが、英語漬けの日々に疲れた時は、市内からバスに乗り“シティー・ビーチ”に行き、インド洋に沈む夕日をぼーっと眺めたり、夜は“キングス・パーク”からパースの夜景を眺めていたりもしました。

そんな中、一番の思い出となったのは、学生全員で参加したキャンプでした。パースから車で2、3時間ほど離れた場所でキャンプをしたのですが、そこは見渡す限り岩だらけで、インドア派の自分にとっては、そんな所で寝泊まりすることに何の意味があるのか最初はよく分かりませんでした。しかし、夜になると、頭上には言葉を失う程の満天の星空が広がっていました。人生で初めて見る南十字星の美しさは、今でも頭の中に映像としてはっきりと残っています。

国旗にも描かれている南十字星は、今でも最高の思い出として記憶に刻まれている
国旗にも描かれている南十字星は、今でも最高の思い出として記憶に刻まれている

星空の下でキャンプ・ファイアを囲み、現地のガイドたちと酒を酌み交わす中で印象的だったのは、ふとした会話の中での“All people are same under the sun.”という言葉。広大な自然に囲まれ小さな存在としての人間を自覚されられる状況の下、すっと心の中に入ってきました。何かあると国や文化の違いから諍いが起こりがちな世の中ですが、それまで漠然と抱いていた真理のようなものをはっきりと自覚した瞬間でもありました。

大学卒業後もさまざまな国を訪れては、現地の人びとと交流しましたが、その度にその言葉が真実であることを再確認させられます。サクラホテルでは、毎年約110カ国のゲストをお迎えしていますが、これからも地球上に生きる同じ人間として、皆様に少しでも楽しいひと時をお過ごし頂けたらと思っています。

佐藤丈志(サクラホテル幡ヶ谷)

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