快適な空の旅を約束してくれるボーイング787(ドリーム・ライナー)

スマートに旅をしよう!

快適な空の旅を約束してくれるボーイング787(ドリーム・ライナー)

航空券を少しでもお得に購入したいという気持ちと、快適な飛行機に乗りたいという気持ちは誰しもが同じではないでしょうか。今月は私が一番快適だと思うお薦めの飛行機の機材について説明をします。

現在、全日空のシドニー・羽田間、日本航空のシドニー/メルボルン・成田間、そして、ジェットスター航空の全ての日本線などはボーイング787という通称「ドリーム・ライナー」と呼ばれる機材が使用されています。

最近では、カンタス航空もドリーム・ライナーの導入を確定させ、1号機がアメリカ西海岸からハワイ経由でシドニーにデリバーされました。現在のカンタス航空のシドニー・羽田間のボーイング747、通称「ジャンボ・ジェット」もおそらく数年後にはドリーム・ライナーに置き換えられるでしょう。

このドリーム・ライナーは、2004年に全日空が世界に先駆けて発注したところから開発が始まりました。そして、11年に同じく全日空が世界初の商業運行を成田・香港間で行ってから6年が経ち、今では世界中から1,300機以上のオーダーが入り、世界の44の航空会社で600機以上のドリーム・ライナーが空を飛んでいます。

この飛行機の特徴は、炭素繊維複合材(カーボン素材)を機材の約50パーセントに使用しているため、燃費効率が良く航続距離が飛躍的に伸びました。

また、金属素材でないことから耐腐食性などの問題が大幅に改善され、これまでの機内は乾燥するという常識を覆し、加湿器をキャビンに搭載できるようにもなったのです。奇麗な空気と一定の湿度のある機内、つまり地上に近い状態でのフライトができるようになりました。

少ない消費電力で長寿命なLEDライトの採用も大きな話題となり、時差をあまり感じないような機内の光や従来のシェードではない電子カーテンなども大きな特徴です。

私自身も何度となくドリーム・ライナーの搭乗体験をしており、機内の空気が喉に優しく、コンタクト・レンズが乾きにくい、窓が大きくて気持ちが良いと実感しています。

そして、何よりもアメリカ製の航空機でありながら、製造に数多くの日本企業が参加しており(主翼は三菱重工、前方胴体などは川崎重工、中央翼などは富士重工、ラジアル・タイヤはブリジストン、化粧室はジャムコ、そして炭素繊維複合素材(カーボン素材)は東レなど)、機体設計の実に35パーセント、アメリカ以外では過去最大の比率での和製飛行機と言っても過言ではない点が日本人で良かったと感じてしまうくらい誇りに思います。

日本の最新技術が生かされたドリーム・ライナーで、ぜひ皆さんも快適な空の旅を過ごしてください。



岩坂亘
◎H.I.S.オーストラリア・シドニー支店支店長。在豪暦17年。旅行会社勤務23年、筋金入りの飛行機オタク、愛読書『月刊エアライン』購読27年。近年は老眼と体重増との闘い。また、愛犬チワワ2匹と週末はもっぱらペット・カフェ通いの日々を送っている。

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る