ビバ! イタリア!

ベン・ホルトの豪州ワイン物語

ベン・ホルトの豪州ワイン物語

ビバ! イタリア!

僕らのイタリアへの旅は、マンハッタンの下町、トライベッカ地区(キャナル・ストリートの下側の三角地帯という意味のTriangle Below Canal Streetの頭文字からこのトライベッカ<Tribeca>という名前が付けられた)にあるECCOから始まる。この店は典型的なニューヨーク流イタリアン・レストランで、薄暗い店内は騒がしく、さまざまなタイプの客であふれ、混み合っている。大盛りのパスタとともに、並々と注がれたワインが出される。

このコラムが2005年11月から始まって以来、僕が毎月のテーマ選びに困ったことがないと思っている人は多いかもしれない。正直言って、イタリアはワインについては怪物のような国だ。ローマ時代からワインが造られている唯一の国で、種類、創造性の高さ、異なるスタイルがあり、数多くの土着ブドウ品種とテロワール(気候・地勢・土壌の個性)が存在する。アルプスの中央山脈から始まる長靴の形はアフリカ大陸の方まで伸びており、この国は目もくらむようなバラエティーあふれるワインを造るための高度、緯度に恵まれている。

さて、どうやってイタリア・ワインを案内しようか。皆さんはピエモンテやバローロ、ネビオーロを聞いたことがあるはずだ。でも、これらが同じワインに関する言葉だと気付く人は少ない。ピエモンテはイタリアの北西にある地域、バローロはこの地方で最も有名なワイン、そして、ネビオーロは一番重要なブドウの種類だ。「Native Wine Grapes of Italy」の著者は、イタリアに500種以上あるさまざな土着ブドウ品種(ほとんどは数種の地名が付いている)をリサーチするために13年を費やした。アリアニコ種からジビッボまで、この国には何年でも留まりたくなるほどの種類がある。イタリアはワインのスタイルもブドウの種類も育った地域にとても強いつながりがあるので、地図を片手に地方ごとに攻略していくのも1つの手だ。

でもまずは、多少の基本は押さえておこう。フランスのAOCにあたるのが、イタリアのDOC(Denominazione di Origine Controllata)で品質保証の認定として使われ、地方ごとに分類されている。格付けの中で一番厳正な規定を通ったのがDOCGで、DOC、IGP(Indicazione Geografica Tipica)と続き、一番低い品質はVdT(Vino d’ Italia)でテーブル・ワインなどがこれに入る。割と簡単に説明したが、イタリアでは統一された分類システムがないため、とても複雑だ。

来月は先ほど話にも出た、イタリア最高峰と言われるワインの産地・ピエモンテのワインの旅へ出かけよう。

ワインについての皆さんの質問を受け付けています。日豪プレスのフェイスブック、メール(viceditor@nichigo.com. au)までお送りください。

ベン・ホルト
◎ヒルトン・ワールドワイド・マーケティング統括本部長(日本・韓国・ミクロネシア地区担当)。QLD大学で文学修士(日本語と韓国語)ならびに科学修士を取得後、在豪日系企業などで食品輸出、商品取引、マーケティングに従事。2002年~07年にオーストラリア・ワイン事務局日本代表、12年5月までオーストラリア政府観光局日本地区マーケティング本部長を務めた後、現職。

Web: www.holt-blog.com
Twitter: Mr_Riesling
www.facebook.com/Ben.Holt.69
 

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