美容師の道具にまつわる話

中から外から美肌・美髪つくり

ツヤツヤのモテ髪を手に入れよう!

第49回 美容師の道具にまつわる話

美容師が使っているハサミは大きく分けて「セニング・シザー」と「カット・シザー」があります。普通はサイズや形、刃の形状が異なるものなど、自分に合ったハサミを3、4丁持っています。切れ味はと言うと、刃を触ったらスパッと指が切れるほど鋭いものです。

大事に扱っていますが、時々落として刃が欠けると全く切れなくなってしまいます。

値段はまちまちですが、私の場合は左利き用を特注で作ってもらいますので、最低でも日本円で15万円はします。

作ってくれるのはハサミ専門の職人さんです。言わば「刀職人」で、匠の技で細かい注文を聞いてくれます。

ハサミを研ぐ際も日本に送って研いでもらっています。下手な人が研ぐと刃が薄くなってしまい、バランスも切れ味も変わってしまいます。

道具を使う職業はいろいろありますが、どんな道具も大事に使うと一生使うことが出来ます。私のお気に入りのハサミは既に20年間も使っています。

私が習いたての時に練習用に使ったハサミは、先輩から頂いた右利き用のハサミでした。頂いた時は刃も甘くなっていましたし、当然、普通に切ろうとすると毛が逃げてしまいました。独特な切り方をしないと切れないと分かり、普通は引いて切るところを押して切るようにしました。実は、私のオリジナル・カットはそこから生まれたのです。

今は左利き用を使っていますので楽に切れますが、道具は何でも工夫して使ううちにオリジナルな技が生まれるんですね。


いろいろなカットの方法、カラーの方法、パーマの方法、しっかり習って覚える方法とオリジナル性を重視した自分流な方法がありますが、私は自分流です(もちろん基礎はしっかり習いましたけど、練習嫌いでした)。どの技術にも土台は大切で、カットは基礎が絶対に必要になります。カットをしなくてもパーマもカラーも出来ますが、カットをしてトータルにデザインすることで更にスタイリングもしやすくきれいになります。

今度、美容師さんの道具をじっくり見てみてください。実は髪が傷むのも、ハサミを研いでいなくて切れ味が悪いせいだったりして……。

美容師 ユキヒロ
Mu Hairdressing Annerley Salon

東京都出身。代官山、恵比寿で美容室展開後、2008年パースでオーストラリア第1号店をオープン。10年にブリスベン、13年にはゴールドコースト店オープン。ただいまオージー美容師育成中。
Web: muhd.com.au
髪についての悩みや疑問など下記アドレスまでご応募ください。
Email: nichigopress@gmail.com 件名:髪への質問

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