乳歯も大切ですか ?

ハッと驚く歯のはなし

ハッと驚く歯のはなし

Vol. 28
Q
3歳の子どもに虫歯ができました。永久歯ではないので気にしていなかったのですが、やはり乳歯も大切ですか ?

A
 永久歯と同様に、乳歯も食べたりしゃべったりするために必要ですし、見た目にもなくてはならないものです。また忘れてならないのが、乳歯には、後から生えてくる永久歯のためのスペースを確保するという大切な役目があるということです。それぞれの乳歯は、後から生えてくる永久歯を待っています。 もし虫歯などで乳歯を早く失うと、奥の乳歯が前方に移動して、将来下から生えてくる永久歯のためのスペースを奪ってしまいます。その結果、永久歯は横や斜めに生えてきて、矯正治療が必要になりかねません。 まだ幼いお子さんに既に虫歯があるという状況に接する時、ファミリー・デンティストとしてたいへん考えさせられます。虫歯治療は、子どもにも両親にも大きなストレスとなります。2~3歳の子どもが治療に協力してくれることは、ほとんど望めません。ですから、虫歯をすべて取り除き、何年ももつようなしっかりとした詰め物をするのは、なかなか困難です。虫歯が痛みをともなっていれば、なおさら治療は困難です。 現代では、予防により全く虫歯のない子どもを育てることが可能です。予防歯科に関する教育や、歯科医による予防処置で、子どもたちは歯科医院でいやな思いをすることなく、虫歯が1本もないまま人生を送ることもできるのです。したがって、虫歯治療よりも、美しく、そして生涯機能する審美歯科が最近では注目されるようになっています。ですから、子どもにとって歯科医院での初めての体験が、虫歯治療となるのはとても残念なことです。 これまで診察してきた経験から見て、歯の痛みを訴えたり、虫歯をたくさん持っているお子さんは、糖分が多く含まれた食べ物や飲み物を頻繁に摂取しています。生涯を通じて、正しい食生活を営めるような習慣を子どもがもてるよう教育していくことは、親の責任であり、親自身のためにもなるでしょう。


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イアン・マラトス
Dr. イアン・マラトス歯科医院

歯科医歴24年。多数の日本人患者の診察・治療経験を持つ。1年間の日本滞在経験もあり、日本語が堪能。日本の歯科事情はもちろんのこと、日本人社会のシステム、日本文化にも深い理解がある

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