歯医者さんが言う通り親知らずは抜いたほうがいいのでしょうか

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Q

先日、歯医者から親知らずを抜いた方が良いと勧められました。親知らずの歯からは痛みが全くないのですが、本当に抜歯した方が良いのでしょうか。(25歳会社員=女性)

A

親知らずとは

図1

およそ1,000年前のことですが、昔の人たちは現代人と違い顔や骨格が大きかったため、親知らずの歯が必要でした。しかし、時代と共に人間の体も進化していき、昔に比べて顔もだんだんと小さくなっていきましたが、歯の大きさは昔のまま変わりませんでした。それによって、現代人の口の中には親知らずが生える十分なスペースがなくなり、図1のように親知らずが歪んで生えてきてしまいました。

親知らずは、いつから生え始めるのか

親知らずは、大体18歳を過ぎると生え出してきます。平均で20~24歳くらいで生えてくると言われ、生え出してきたころは歯が見えないので気付くことがあまりありません。

親知らずが生え出すと、歯茎から痛みを感じ、時には首の周りまでもが痛みます。これらの痛みは、上歯の親知らずよりも下歯の親知らずからの痛みがほとんどなのです。

親知らずは早めに抜歯をした方が良い

図2、図3、図4

親知らずや、その前に生えている歯は特に虫歯になりやすいと言われています。図2は、とある患者さんが親知らずを1年間放っておいた際のレントゲンです。親知らずが生えてきてから1年後には、その前に生えている歯がとても大きい虫歯になってしまい、最終的には神経治療をしなくてはならない状態になってしまいました。

親知らずが真っすぐきちんと生えている人でも、抜歯をお勧めします。なぜならば、親知らずは一番奥の歯なので、歯磨きや糸楊枝を使用したとしても汚れをきちんと取ることができず、その部分から細菌が入り虫歯になりやすいからです(図3)。

親知らずの歯とその前に生えている歯の間に詰まった食べ物が奇麗に取れず、それらが細菌となり歯を支えている骨が溶けてしまい、自然に抜け落ちてしまうこともあります(図4)。今までの患者さんの中にもそうしたケースがありました。

親知らずを抜歯すれば、悪い事態にはならないのか

抜歯さえすれば、上記で述べてきたようなことが起きることはありません。しかし、ごくまれに親知らずがきちんと真っすぐ生えており、虫歯になるリスクなどもなく、親知らずが生えているが故に歯の噛み合わせが良い人がいます。

親知らずを抜歯する場合には、必ず歯科医院でその状態とレントゲン撮影をしましょう。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワー・レーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人スワン会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師

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