子どもが何歳になったら、歯医者に連れて行っても良いのでしょうか?

日豪プレス何でも相談

医療

Q

子どもが何歳になったら、歯医者に連れて行っても良いのでしょうか?
(40代女性=会社員)

A

お子様が2歳になるころには、大人(保護者)が歯医者に訪れる際に一緒に連れて行くことをお勧めします。小さい時から歯医者で治療を受けている大人を観察することにより、“歯医者に行く”ということに慣れることができます。不快な騒音や振動は子どもに恐怖心を与えてしまうため、子ども自身が治療を受ける前に、治療を観察することで安心感を持てるようになります。それから歯科検診を受けましょう。

子どもが歯医者に来診する必要がある理由

■歯科検診

虫歯のできやすさなどには個人差がありますが、6歳くらいまでの子どもは大体1年に1回の定期健診を受けることをお勧めします。

6歳以下の子どもは、歯科治療を受けるのを非常に嫌がる傾向にありますが、もし虫歯になってしまったりすると小児歯科スペシャリストなどにかかる必要が生まれます。そして、多額の治療費を支払うことになる場合が出てきます。

そうなる前に歯科検査を定期的に受け、虫歯などができないようにすることがとても大切です。

■虫歯の治療/抜歯

乳歯のエナメルの部分は永久歯に比べて薄いので、歯の中の神経率が大きいです。そのため、虫歯を早期に発見しないと虫歯が歯の神経に達してしまい、歯髄炎(しずいえん)を起こしやすいです。もし乳歯に虫歯ができてしまうと、永久歯が生えてくる前に歯が抜けてしまうような恐れもあります。

永久歯がまだ生えてきていない時期に歯を失い、空間ができてしまうと、その横の歯が空いているスペースに入ってしまい、永久歯の歯並びが悪くなってしまう恐れが非常に高くなってしまいます。

乳歯を早く失ってしまったのが原因で、永久歯の歯並びに影響が出てしまった例
乳歯を早く失ってしまったのが原因で、永久歯の歯並びに影響が出てしまった例

オーストラリアでは、「Fissure Sealant」(フィッシャー・シーラント)と呼ばれる歯の噛み合わせの溝に詰め物を詰めることにより、虫歯ができる可能性を大幅に減少することができる虫歯予防法があります。

フィッシャー・シーラントは非常に簡単で痛みのない治療で数年間持続します。歯磨きなどに対する意識がまだ強くない子どもにとって、非常に効果的です。

乳歯が生えてくるころから歯磨きの習慣を着け、子どもが大きくなってきたらフィッシャー・シーラントで効果的に虫歯予防をするのがお勧めです。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワー・レーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人スワン会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師

新着記事

新着記事をもっと見る

NICHIGO CHANNEL

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る