デンタル・クラウンン(被せ物)にはどのような種類がありますか

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医療

Q

最近、歯医者にデンタル・クラウン(被せ物)が必要だと言われました。クラウンとは何ですか。また、どのようなタイプのクラウンがありますか。(39歳女性=主婦)

A

「詰め物」は虫歯が存在した部分的な所にのみ詰められる物ですが、一方で「クラウン」とは、歯の全体に被せるヘルメットのような物です。

クラウンはどのような時に必要か

過去に大きな詰め物を入れたことがある場合、特に虫歯などは歯が弱り亀裂や破損しやすくなる恐れがあります。もし、歯科医がそうしたことが起こるのを予測した場合、クラウンの治療を勧めます。

更に、神経治療を行った歯は非常にもろく壊れやすくなるため、治療後、すぐにクラウンを施術することが必須となります。

クラウンの種類

金属が入っているクラウン
金属が入っているクラウン
オールセラミック・クラウン
オールセラミック・クラウン

日本で一番主流なクラウンは、金属でできている物か、クラウンの中身が金属で、外側がセラミックのメタル・ボンド(PFM)と呼ばれる物になります。

しかし、メタル・ボンドの中の金属がさびて体内に入ってしまうことで、金属アレルギーを起こしてしまったり、体調を悪くする人が多数いることが年々明らかになってきました。そうした背景もあり、多くの患者の方々がオールセラミックという、クラウンの全てがポーセレン・セラミックでできている物を選んでいます。

オールセラミック・クラウンの利点

オールセラミック・クラウンは、金属が入っているクラウンと比べて透明度があり、天然の歯と変わらない美しさがあります。

奥歯でもセラミックの材質は、金属よりも天然の歯と結合しやすく、長持ちしやすい特徴があります。

また、「e-max」やポーセレン・セラミックは、金属やジルコニアのようにレントゲンを遮断しないため、定期健診の際に撮影するレントゲンによって、外からでは見つけることのできないクラウンの下にできる虫歯なども発見することができます。

金属の入ったクラウンの施術は受けない方が良いのかという点については、健康的にはオールセラミックの方がメリットが多いですが、時には歯ぎしりや食いしばりなどの癖が強い患者の方々には、メタル・ボンドをお薦めする場合もあります。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


ノックス・キム院長
シティ・ワールドタワー歯科(Dental Clinic @ World Tower)

オーストラリア・シドニー大学歯科学部を卒業。キャンベラやストラスフィールドで勤務した後、03年にワールドタワー・レーザー歯科を開院(東京・大阪・名古屋・千葉・京都・アメリカに提携クリニックあり、医療法人スワン会グループ)。一般歯科治療のほかにも多くの歯科関連資格を保持。インビザライン特別推薦ドクター。東京臨床協会(SJCD)、アメリカ審美歯科学会会員。シドニー大学臨床講師

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