フィジオセラピストに聞こう!/スロー・ジョギング

”フィジオセラピストに聞こう!体の痛み改善法”

▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!


第57回 スロー・ジョギング

昨年2015年10月に81歳を迎えられた天皇皇后両陛下が、会話を交わしながら2人でスロー・ジョギングを楽しんでいらっしゃるところが報道されました。毎朝6時半の日課だそうです。

今回は運動嫌いの人にも、既にウォーキングやジョギングをしている人にも、私が本当にお勧めしたい運動法、スロー・ジョギングについてお話します。

スロージョギングとは

福岡大学スポーツ科学部、田中宏暁教授が提唱したもので、ウォーキングと同程度、もしくはそれよりもゆっくりのスピードでジョギングをすることです。ウォーキングでは歩幅が70センチくらいですが、スロー・ジョギングでは20~40センチと歩幅を狭くし、かかとではなく足の先の方、足の指の付け根(Forefoot)で着地することが最大のポイントです。足先の方で着地することにより、膝などへの関節へかかる負荷が軽減でき、同時にウォーキングでは鍛えられない大臀筋、背筋、大腿四頭筋、大腰筋、ふくらはぎなどの大きな筋肉を使うため、エネルギー消費も大きくなります。ウォーキングと同じスピードでもスロー・ジョギングを行えば、約2倍のエネルギーを消費すると言われています。

スロージョギングの5つの効果
1. 肥満改善
2. 最大酸素摂取量(体力・持久力の指標)の改善
3. 筋肉量低下の改善
4. アンチ・エイジング
5. 脳機能・免疫力改善

スロー・ジョギングをやってみよう

1. その場で足踏みをする。
2. 足の指の付け根(Forefoot)から着地していることを確認する。
3. ゆっくり、歩幅を狭くすることを意識しながら、前へ進む。
4. 苦しくなく続けられるペースで。

ウォーキングでは筋肉量を増やしたり体力・持久力を改善するには負荷が軽すぎ、ランニングでは足、膝、腰に負担がかかりすぎてけがをしてしまうことがあります。しかし、スロー・ジョギングならウォーキングと同じ速度なので、継続ができそうですね。毎日20~30分続けることが望ましいですが、最初は1分のスロー・ジョギングと30秒のウォーキングを繰り返したり、通勤途中などの合間にやってみるなど、冬の運動不足解消とメタボ・ロコモ予防のためにスロー・ジョギングを始めてみましょう。
Youtube検索:スロージョギングをはじめよう!一般社団法人:日本スロージョギング協会


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au

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