フィジオセラピストに聞こう!/リハビリで改善!O脚 前編

”フィジオセラピストに聞こう!体の痛み改善法”

▶▶▶フィジオセラピストは、筋肉や関節の痛みや機能障害、神経系機能障害や呼吸器系疾患などの治療やリハビリを行う専門家で、必要に応じてMRIや専門医を紹介し、包括的な治療を行っている。さまざまな体の機能を知り尽くした奥谷先生に、体の痛みの原因や改善法について聞いてみよう!


第73回 リハビリで改善!O脚 前編

鏡越しに映る自分の姿を見た時に、足を見ると両足が湾曲していて、両足首をそろえて真っすぐ立ったつもりでも両ひざの内側がそろわないといった場合、O脚であると言えます。

O脚の種類

ひと口にO脚と言っても、幾つかの種類に分かれます。では、それぞれの傾向を見ていきましょう。

① 内股O脚
 足をそろえて立った時にひざが内側を向くという特徴があります。筋肉量が少ない女性に多く、生活習慣や日頃の姿勢から後天的にO脚が進行します。リハビリを行い日常の立位姿勢や歩行時の姿勢を常に意識することによって改善し、良い状態を維持することが可能です。

② 先天性O脚
 骨の形成不全や変形、関節の障害が原因のため、整形外科での受診が必要です。リハビリを行うことで悪化を予防することは可能ですが、大きな改善は難しいです。

③ ガニ股
 一見O脚に見えるのですが、足をそろえて立つとひざが外側を向いています。この場合、股関節や大腿骨が変形していることが考えられ、リハビリでの改善は少なからずありますが、内股O脚ほどの改善は期待できません。男性に多い傾向があります。

● 片足重心で立っていることが多い。
● 出っ尻、反り腰の歩き方をしている。特にヒールを履くと腰の反りが強くなる。臀筋群ではなく、太ももと股関節屈筋を代わりに使い、骨盤が前傾し腰が反ってしまう。
● ふくらはぎや臀筋群が使えておらず、つま先が外向きのガニ股歩きである。
● 歩幅が狭い。足がお尻より後ろに下がっておらず、臀筋を使えていない。
● 靴のかかとをすって歩く。足先で地面を蹴って歩いていないので、土踏まずをサポートする筋肉やふくらはぎ、臀筋群など体の後ろ部分にある筋肉を使えていない。

内股O脚の原因となる生活習慣

上記の生活習慣のような偏った体の使い方をすると、脚力のバランスを崩してしまいます。体前方にある股関節屈筋や太もも、脛の外側などは使い過ぎにより緊張を高めてしまい、後方にある臀筋群、ふくらはぎなどは使用頻度と強度が低下するので弱化します。

この体の前方と後方の使い方のバランスを正常な状態に戻すことで、結果としてO脚は改善されるでしょう。次回は、具体的なリハビリの方法についてご説明します。


奥谷匡弘(おくたに・ただひろ)

シドニー大学理学療法学科卒業後、西オーストラリア大学で理学療法修士号取得。ダーリングハーストのセント・ヴィンセント病院で5年間勤務し、プライベート・クリニックでは財界の著名人などの治療に多く携わる。オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au

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