BreastFeeding
乳腺炎のケアについて
今回は、乳腺炎についてお話しします。
乳腺炎は乳腺が何らかの理由で炎症を起こ し た り 、母 乳 が 乳 腺 内 に 溜 ま っ て そ の 周 り の 組 織に炎症を引き起こしている状態を言います。
乳腺炎の初期の症状は感冒症状に似ていて、 震え、高熱、関節痛などです。そして、それがや が て 乳 汁 の う っ 滞 を 伴 っ た 乳 房 痛 と な り 、赤 く 腫れ上がります。また、炎症に沿って赤い筋のよ うなものができている場合もあります。
この炎症をどのようにケアしていけばいいの でしょうか。乳腺炎は初期の手当てが非常に大 切です。最も重要なことは、できる限り授乳と搾 乳で、停滞した母乳を外に出すことです。症状の あ る 方 の 乳 房 か ら 授 乳 を 始 め て 、い つ も よ り 頻 回に授乳をしましょう。以下にケアのポイントを 挙げます。
1. ワイヤーの入ってない緩いブラジャーを使 用 し ま し ょ う 。ま た は ブ ラ ジ ャ ー を 外 し ましょう。
2. 授乳時の体位を工夫しましょう。ポジショ ンを変えると乳汁の流れが良くなること があります。例えば、右側に硬結がある時 は左側臥位で授乳したり、乳首の下辺りに 硬結がある時は乳房を持ち上げるように して授乳を行うと、流れが良くなったりし ます。また、四つん這いでの授乳も効果が ある場合があります。
3. 軽い乳房マッサージをしましょう。硬結部の後ろ辺りから、乳頭方向に手のひらで優しくマッサージしてみましょう。
4. 搾乳をしましょう。暖かいシャワーや暖か いタオルで乳房を暖め、催乳を促進させ ておいて搾乳をしましょう。そして、搾乳や 授乳が終わった後にわきの下を中心に冷やすと腫れや痛みが和らぎます。
5. 休息を取りましょう。乳腺炎の起こる原因 の 1 つ に ストレスや 過 労 が 挙 げ ら れ ま す。 ストレスや過労が続いた場合、体内の免疫 性が下がり炎症にかかりやすいと言われ て い ま す 。休 息 を 十 分 取 り 、体 力 の 回 復 を 行うことは、乳腺炎のケアには非常に重 要なことなのです。
繰り返しますが、乳腺炎は初期の手当てが重 要 で す 。症 状 が 出 始 め た ら す ぐ に 以 上 の こ と を 試してください。また、高熱があったり症状がひ どい場合、または症状が軽くても12時間以上症 状 が 続 く 時 は 、医 師 や 専 門 家 の ア ド バ イ ス を 受 けましょう。
スケッティーノ潤子
(すけってぃーのじゅんこ)
プロフィル◎ウロンゴン病院勤務助産 師。日本の公立病院で助産師として 20年間勤務後、2005年に来豪。国際 認定ラクテーション・コンサルタント IBCLC(母乳育児のスペシャリスト)
