【特集】QLD州教育制度の新教育制度 今知っておくべき基礎知識 教育特集⑤

子どもが日本語を忘れないように
積極的に音読をしよう


島川理絵◎インターナショナル・スクールの保育士、高校英語教師などを経て現在、一般社団法人IcL Teachers(アイ・シー・エル・ティーチャーズ/IcLT)の英語、フランス語の講師として、また日本語の音読講師として活動中。これまでの経験から、音読こそ語学力の維持と向上に絶大な効果があることを実感し、子どもたちが楽しみながら言語に親しめるように尽力している。

オーストラリアで子育てをしていると、子どもが日本語を忘れてしまうのではないかと心配になる人は多いのではないだろうか。家の中での会話が日本語であっても、どうしても子どもは英語中心になっていく。そこで実践したいのが音読だ。声に出して読むためには、言語感覚や漢字能力が必要である。また、書き言葉と話言葉では異なり、普段の会話には出てこない文章もある。

言語は話す、聞くだけでなく書く、読むといった能力が必要で、それぞれがバランス良く組み合わされていると、スムーズに話し理解できるようになる。

音読キッズの特徴

子どもの日本語能力の維持や向上に利用したいのが音読だが、家庭内で定期的に1対1で向き合って音読するのは案外難しい。そこで活用したいのが「音読キッズ」だ。幼児から小・中学生を対象にスカイプなどを利用して20~30分日本語のレッスンを行っている。

レッスンは担当者と1対1で行われ、まず独自の教材を使った漢字の読み書き、語彙力の強化やことわざ、慣用句などを学ぶ。その後、教科書や読みたい本を音読する。分からない部分はその都度丁寧に解説し、子どもが退屈しないように、しりとり遊びやカードなどを利用したミニ・ゲームなどを取り入れて日本語に親しむことができるように工夫されている。

インターネットを使うので、いつでもどこでも音読のレッスンができる
インターネットを使うので、いつでもどこでも音読のレッスンができる

代表の理絵さんに音読の効果を伺うと「音読は結果がすぐに現れるものでないため、受験勉強や家庭学習でおろそかにされがちですが、限られた時間と環境で最も効果のある学習方法です。正しい文章を口に出し、耳で聞くことで言葉が自然に定着していきます。英語脳になると段々日本語から離れてしまうものですが、語彙数を増やしてあげて使う機会を作り、それを習慣化できれば、お子さまは日本語を忘れることはありません。そして何より、日本語を話したいと思う心を育てるお手伝いができれば、と願っています」と話す。

また1対1でレッスンを行う利点について「音読はしっかり丁寧に聞いてあげることが大切です。音読キッズなら、1人ひとりのペースで進めていけますし、専任の担当者と信頼関係を築くことでお子さまが安心して話すようになります。また、授業はオンラインなので送迎の心配もなく、好きな場所でいつでも無理なくレッスンを受けることができます」と答えてくれた。

音読は、継続することで効率良く言語を学ぶことができ、表現の幅を増やしたり読書に親しむなどのメリットがある。

音読キッズでは日本語の音読だけでなく、英語の音読も行っている。英語音読は幼児から大人までが対象で、渡豪間もない人や、帰国して英語に触れる機会が減った人などを対象に行っている。

英語と保育ができる日本人にもっと活躍の場を

日本語に親しめるように独自に作成した教材が好評
日本語に親しめるように独自に作成した教材が好評

音読キッズの母体は一般社団法人IcLTeachers(IcLT)。同法人は英語を教えることができる保育士、幼稚園教諭や、日本以外で1年半以上の幼児教育課程を修了した人を対象に、自宅で英語保育を行う際の補助や、英語学校やインターナショナル・スクールなどへの就職支援といった活動を行っている。

女性の多い保育の現場だが、出産、育児などフルタイムで働くことが難しい人もいて、資格やスキルを生かせないのが実情だ。そこでさまざまな人のライフ・スタイルに合った働き方をサポートしている。日本では小学校での英語の授業の必修化が決定し、幼児への英語教育も今後更に注目されることが予想される中、保育と英語の両方ができる人材が求められている。IcLTでは、TAFEや大学の卒業生、現役学生を募集中だ。

興味のある人は問い合わせてみよう。

音読キッズ
■Web: www.ondokukids.com
IcL Teachers(アイ・シー・エル・ティーチャーズ/IcLT)
■Web: www.iclteachers.com


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