オーストラリアの教育最新事情②

シドニー日本人学校

多彩な学びと充実の環境で

世界に羽ばたく真のバイリンガルを育成

シドニー日本人学校

世界の数ある日本人学校の中でも長い歴史を持ち、英語圏として唯一「日本人学級」と「国際学級」を併設するシドニー日本人学校。充実の学習環境と高い学力を併せ持つことで高評を得ている同校では、どのようにバイリンガル、バイカルチュラルの子どもが育成されるのか。家庭に提供されるサポートの内容も交え、同校ならではの魅力を紹介する。

世界有数の歴史ある日本人学校

世界有数の歴史ある日本人学校

シドニー北部テリー・ヒルズにあるシドニー日本人学校(Sydney JapaneseInternational School)は1969年5月に設立、2019年には開校50周年を迎える世界の先進国では最も歴史のある日本人学校だ。

シドニー日本人会総会において日本人学校設立が採択され同市リンドフィールドの教会から施設を借り受ける形で開校した同校は、71年、現在地に移転。当初は日本の文部省のカリキュラムのみで授業が行われる中、学級の1割以内でオーストラリア人の児童も受け入れていた。日本語学習においてオーストラリア人の児童の目覚ましい進歩が見られていた一方で、英語の学力不足解消の必要性から、1975年にNSW州のカリキュラムを履修しながら日本語も学べる国際学級が設置された。こうしてシドニー日本人学校は、世界でも珍しい日本の教育課程とNSW州のカリキュラムの2つの異なるカリキュラムを提供するインターナショナル・スクールとなった。

世界的に珍しい学習環境を備えた同校の教育理念は、児童・生徒が「バイリンガル力を生かし、地域コミュニティーとグローバル社会に貢献する『世界の架け橋』として活躍すること」。その理念の下、グローバル社会に羽ばたくための多彩な学び、環境が提供されている。

2つの学級が可能にするバイリンガル教育

シドニー日本人学校に設置されている「日本人学級」と「国際学級」の2つの学級。それぞれの学級の仕組みとはどのようなものなのか。

日本の文部科学省の教育課程を学ぶ日本人学級では、小学1年生から中学3年生までが通い、基本課程の中の英語とは別に、ネイティブの教師による英語学習(English)が1日1時限用意されている。もう一方のNSW州の私立校に当たる国際学級では、キンディからイヤー6までの児童が通い、英語によるNSW州のカリキュラムの履修に加え、1日1時限の日本語の授業が提供される。

コーディングのミックスレッスン。2019年度より導入予定

コーディングのミックスレッスン。2019年度より導入予定

これら2つの異なる学級を持つ同校の特筆すべき強みの1つとして、日本人学級に文部科学省から優秀な教員が派遣されることが挙げられる。派遣教員により、現在日本で指導されている最新の授業内容を海外にいながらも受けることが可能となっているのだ。

日本語と英語、それぞれの言語をベースとする学級がある一方、同校のキャンパス内には、児童が生きた日本語、英語を学べる環境も整備されている。その1つに「ミックスレッスン」と呼ばれる、1年生から6年生までが対象の日本人学級と国際学級の合同授業がある。ミックスレッスンでは音楽・図工・体育の授業が日・英両言語で行われ、その中で児童は困った時に日本語と英語を使い分けて相互に教え合う。こうしたコミュニケーションを通じ、児童にとってはバイリンガル能力の向上につながるだけでなく、日豪両文化の理解が促進される。また、来年度からは、2020年に施行される新しい文部科学省のカリキュラムに備え、プログラミング(コーディング)の授業がミックスレッスンで英語により行われる予定だ。

バイリンガルの能力を伸ばす仕組みは授業だけにとどまらない。日本人学級と国際学級の教室が同じ学年だと隣合わせに配置されているため、児童は学級間の壁なく友情を育むことができる。友達と学校で日本語と英語を話す楽しみは、語学学習への意識付けとして効果的だ。また、特に読書に力を入れている同校の図書館は豊富な蔵書量を誇り、これは他では見られない大きな魅力の1つとなっている。日本語と英語の両言語による読書習慣も、バイリンガル育成の一助となる。

日本人学校として長い歴史を持つ同校では、学校中に日本文化が浸透しているため、国際学級に在籍していても日本らしい細やかさや思いやりが身に付くといったメリットがある。もちろん、オーストラリアらしいのびのびした環境で多様性を尊重するマインドも自然と身に付けられる。日本語と英語が飛び交うユニークな環境ならではの相乗効果と言えるだろう。

進学、学習進捗の把握のための連携

学校内でのバイリンガル教育に加え、家庭と学校でどのような連携がされているかも気になるところではないだろうか。特に進学に応じた進路指導ついて同校では、これまでのノウハウの提供だけでなく、更なるサポート体制の構築が現在進められている。

日本への帰国を予定している家族には、受験のニーズに応じて宿題や補習が個々にアレンジされ、専門家との定期的な受験相談なども近々導入される予定となっている。日本の高校への推薦枠も現在、立命館アジア太平洋大学(APU)との高校・大学一貫校で大分県にある「岩田高等学校」(寮あり)と早稲田大学系属校の「早稲田摂陵中学校・高等学校」(大阪府・寮あり)の2校用意されている。また、シドニー日本人学校の中学部は、日本帰国後も日本の授業にスムーズについていける確かな学力が身につくと好評で、現地校からの体験入学も随時受け付けている。

国際学級でも、毎日の系統だった学習と各教員からのきめ細やかな指導で、NSW州内でも高い学力を保っている。州内の学力テストでも好成績を残せる確かな学力が身につくと評判だ。

今年からスクール・アプリで行事の案内やニュース・レターなどが配信されている

今年からスクール・アプリで行事の案内やニュース・レターなどが配信されている

進路指導以外では、今年からスクール・アプリによる、行事の案内やニュース・レターなどの発信が始まっている。両学級に関わるお知らせが日本語と英語で発信されているため、英語の苦手な保護者にとっても安心。その他に、授業参観は年に2回、クラス担任との保護者面談や言語科目の先生との面談もあり、子どもの学習の進捗度を都度把握するためのケアも万全だ。

世界の日本人学校として珍しい日豪両国のカリキュラムの提供が可能にするバイリンガル・バイカルチュラル教育、そして学校と家庭による学習進捗や進学における連携。これら充実の学習環境とサービスを提供するシドニー日本人学校を更に知りたいという場合は、毎月開催されるオープン・デーへの参加がお薦めだ。学校の雰囲気も知った上で、お子さんのシドニー日本人学校への通学を考えてみてはいかがだろうか。

シドニー日本人学校ロゴ
シドニー日本人学校

■住所
112 Booralie Road Terrey Hills NSW 2084 Australia
■Tel
(02)9450-1833
■Web
www.sjis.nsw.edu.au
www.facebook.com/SJISAU
■オープンデー予約フォーム
www.sjis.nsw.edu.au/ja/enrolment/open-days


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