和やか園芸レッスン「ピエリス」

和やか園芸レッスン
取材協力=アナ・バマッドさん(バニングス・オーバン店)

第3回: 今月の花「ピエリス」


可愛い花には毒がある?!

満開時には小さな鈴のような花穂がいくつも連なるようにして咲き乱れるピエリス。日本ではアセビやアシビという名で親しまれている。その葉や枝にはアセトポキシンという毒があり、馬が食べると酒に酔ったようにフラフラと歩くことから漢字で「馬酔木(あせび)」と書かれるようになったそう。常緑性、低木植物で、色は白、赤、ピンクなどがある。環境適応能力が高いため、初心者でも比較的管理がしやすく、長い期間をかけて大きく育てることができる他、盆栽などで小さく育てることも可能だ。

置き場所の注意点

ピエリスを置く場所は1年を通して、午前中に3~4時間程度日が当たる半日陰か、木漏れ日が当たる場所が理想的。暑さに弱いことと葉焼けを防ぐため、直射日光が当たる場所や西日が差す場所には置かないよう注意したい。日陰に配置しても成長するが、その場合花数が少なくなる傾向がある。冬の時期は乾燥によって葉が傷んでしまうことがあるため、乾風が当たらない場所に移動させよう。

植え替えと管理の仕方

土を選ぶ際には水もちが良く同時に水はけが良いものが望ましい。ポットから取り出したら、根を3分の1ほど手でほぐして、購入したポットよりもひと回り大きな植木鉢に植え替えよう。その際にゆっくりと株に栄養を与え続けてくれる固形タイプの肥料などを施し、植え替え後には鉢底から水が滴るくらいたっぷり水をやる。

毎日の水やりは開花時期の花付きを左右するとても重要な要素。水切れによって成長が止まったり、花が咲くはずのつぼみが落ちてしまうこともあるため、乾燥させないよう注意する。地植えの場合は特に乾燥している日以外、水やりは不要。地に根付いた後は乾燥にもよく耐えることができる。

小さな花がいくつも咲く姿に思わずうっとり
小さな花がいくつも咲く姿に思わずうっとり

花が終わった後の花がらは放置せずに、こまめに根元から切り取ろう。この作業によって種ができるのを避け、樹木への負担を軽減することにつながる。植え替えは2年に一度を目安に行う。それほど手を掛けなくても樹形がよくまとまり、緩やかに成長するので刈り込みの必要はあまりない。しかし、小さく育てたい場合や伸び過ぎた枝などがある場合は適度に刈り込んで、樹形を整えると良い。次期に咲く花芽を切り落としてしまわないため、刈り込みは花が散ってすぐに行うことをお勧めする。

また、株が古くなったり根が張り過ぎると花の数が多くなる。花数が増えすぎるのはあまり良い傾向とは言えないため、もし昨年と比べて花数が多いことに気付いたら株の老化を疑い、株の周りにシャベルなどを突き刺して根を切る作業をして株を若返らせよう。
 ピエリスは病気や害虫に強いが、葉に害虫が付いたら葉ごと切り取り、薬剤を散布するなどして被害の拡大を食い止める。

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