和やか園芸レッスン「アルストロメリア」

和やか園芸レッスン
取材協力=アナ・バマッドさん(バニングス・オーバン店)

第6回: 今月の花「アルストロメリア」


色の豊富さと育てやすさが魅力

日本でもオーストラリアでも切り花として一般的なアルストロメリア。50ほどの種類があり、品種改良も行われている。

園芸店では個人のガーデナーが育てやすい、丈が30センチ程まで成長する鉢植え用のアルストロメリアが販売されている他、品種によっては1メートルを超えるものもあり、こちらは栽培業者が切り花にして販売することが多いようだ。

人気の理由は色の豊富さ。濃いピンク、薄いピンク、赤、黄、オレンジ、紫、薄紫、緑、複色と多彩で、花びらに斑点が有るものと無いもの(スポットレス)がある。その上、切り花にした時の圧倒的な花もちの良さもうれしい。球根から芽が出る多年草(毎年花を咲かせる)で、ある程度の気温の変化に耐えられるが、過酷な暑さ寒さの下ではいったん室内に取り込むなどの注意が必要。細長い独特な形をした球根は扱いが難しいため、初心者ならば既に芽が出た状態の株を購入して栽培に挑戦してみては。

置き場所の注意点

半日陰でやや乾燥した環境を好むアルストロメリア。高温多湿になると根腐れを起こし、反対に株が凍結すると枯れてしまう。夏は木漏れ日の当たる半日陰で風通しが良い場所に、冬は日のよく当たる暖かい場所に置くと、株がストレスを感じず生き生きと成長する。

雨の日が続くなら鉢内の湿度が高くなり過ぎるのを防ぐため、雨の当たらない場所に避難させる。春と秋は成長期であるため、日照時間が長い場所に置こう。

植え替えと管理の仕方

ポットに入った株を購入したら、株が大きく鉢からはみ出している場合以外は花が終わるまでそのままの状態で楽しむ。植え替えは花が散った秋ごろに行うのが理想的。

植え替えの際は水はけの良い土とひと回り大きな植木鉢を用意。その時、元肥として緩効性である固形の肥料を施しておく。植え替え後は、しっかり水をやる。

夏場の育成期は乾燥した時にだけ水を与え、乾燥気味に育てる。開花中は液体肥料を週1回施し、終わりかけの花や細くて花の咲かない茎は切らずに軽く引っ張るようにして取り除く。こうして不必要な栄養が配分されるのとカビの発生を防ぐ。また、引っ張り抜くことで球根から時期の新芽を促進することにもなる。

花が終わる秋頃に葉茎が枯れ休眠期に入る。葉が全て枯れても球根は生きているので処分しないように。水やりは極力抑えて更に乾燥気味に管理する。

背の低いタイプなら鉢植えでも楽しめる
背の低いタイプなら鉢植えでも楽しめる

植え替えは毎年秋を目安に行う。株分け(球根を分ける)と植え替えを同時に行う場合、球根に傷が付くと腐ってしまう上、球根はデリケートなため扱いに注意したい。球根を掘り起こしたら芽の付いた地下茎を適当な長さに切り、浅く(2センチほどに)植える。同じ鉢に複数の球根を植える場合は適度な距離を空ける。植え替え後の秋と開花目前の春に集中的に固形または液体の追肥で成長を促す。

病気には比較的強いが、枯れた葉や花に湿気がたまりカビが生えないようにする。またアブラムシやナメクジなどを見つけたらすぐに殺虫剤を使用する。


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