和やか園芸レッスン「アスター」

和やか園芸レッスン
取材協力=アナ・バマッドさん(バニングス・オーバン店)

第7回: 今月の花:アスター


華奢な花が秋の始まりを告げる

夏の間に一斉に開花した花々が散り始めるころ、ガーデナーは花の最盛期が終盤を迎えたら次に何を育てようかと悩むことだろう。そこで、日本で「エゾギク」という名前でも親しまれるアスターは、気温が下がり始める季節にぴったりの花だ。

庭の草花の中でもひときわ存在感を放つアスターは、比較的丈夫なため初心者でも育てやすく、開花期間が長いのが人気の理由。色は赤、ピンク、紫、黄、青、白など多彩で、咲き方も一重咲き、八重咲き、毬(まり)のようなポンポン咲きなどバラエティー豊か。丈が低いものは20センチ、高いものだと1メートルを超すものもある。フラワー・アレンジメントとして切り花にして室内で楽しむのにも最適だ。種まきからも始められるが、今回は簡単に毎年花を楽しめる宿根(しゅっこん)アスターの苗の育て方を紹介。

置き場所の注意点

日当たりの良い場所を好むアスターは1年を通して日光が良く当たる場所で育てよう。半日陰で管理することも可能だが枝がうまく伸びないこともある。日照時間により茎や株の育ち方や開花時期の花付きが左右されるので、購入前に庭に年間を通して日の当たる場所があるか確認を。地植えもできるが、植木鉢やプランターで管理すれば、季節により日の当たる場所に移動できるのでお勧めだ。

植え替えと管理の仕方

植え替えは気温が低くなり過ぎる前に行うのが良い。水はけが良い土を選び、ひと回り大きな植木鉢に植え替える。緩効性の肥料や堆肥を植え替えと同時に施し、その後たっぷりと水をやる。

毎日の水やりは、土が乾燥してきた時に鉢底から流れ出るくらい与える。土の湿度が高い状態が続くと根腐れを起こすが、乾燥させすぎても花の量が減ったり葉が枯れるので状態を見ながら水やりの頻度を決めよう。

花が終わるころになると、次の時期に花を咲かせる新芽が根元から伸びてくる。花が終わった古い枝を根元の方から刈り込み、新芽に栄養が行き渡るようにしてやる。

育成環境が良いと鉢の外に飛び出す程勢いよく成長するため、大きくなり過ぎた株は春頃に再度植え替える。それと同時に2~3年を目安に株分けをする時は、好みの大きさに株を分けると良い。大きく成長していない場合は植え替えの必要はないが、環境が合っているか見直そう。成長の目安としては、鉢の上部の大きさで判断するか、鉢底の穴から根が飛び出していないかを確認して植え替えするかを決めることができる。

鉢いっぱいに咲き誇るアスターは切り花にして室内でも楽しめる
鉢いっぱいに咲き誇るアスターは切り花にして室内でも楽しめる

アスターは連作(同じ土で育てる)をするとその後の成長に悪影響が出るため、必ず新しい土を使用し、古い土は極力使わないようにするのがポイント。同時に伸び過ぎた茎の先端部分を刈り込むことで全体のバランスを整えるだけでなく、次の時期に多くの花を咲かせるための準備もしておこう。

また、葉が密集して育ちやすいアスターはアブラムシやナメクジ、ウドン粉病の被害に遭いやすいので、事前に薬剤を散布して予防に努めたい。

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