和やか園芸レッスン「カメリア」

和やか園芸レッスン
取材協力=アナ・バマッドさん(バニングス・オーバン店)

第8回: 今月の花「カメリア」


日本を代表する「カメリア」

昔ながらの日本家屋にある庭木を思い浮かべてイメージするのはカメリア(ツバキ)ではないだろうか。花は色鮮やかで大きく豪華な印象で、冬の寒さにも耐え抜くつややかな濃緑色の葉も美しく、オーストラリアでも生育可能だ。日本と中国が原産地であるこの花は、多様な品種があり、長く生きるものでは100年以上花を咲かせ続けるものもあるという。丈夫で手間が少なく、病気や害虫などのトラブルがあまりないのも特徴だ。

地植えはもちろん鉢植えにしてベランダでも楽しむことができ、管理次第で毎年見事な花を咲かせてくれる。色はピンク、白、赤、複色などがある他、市場で見かけることは少ないが黄色もある。ゆっくり成長し暑さ寒さに強く、初心者でも育てやすい樹木なので、たくさんの美しい花を付けるのを楽しみに挑戦してみてはいかがだろうか。

置き場所の注意点

比較的どのような場所でも管理可能だが、夏の厳しい日差しと乾燥した風が直接当たらない程度の半日陰であることが理想的。また西日が強い場所には置かないようにしたい。日陰であっても問題なく成長するが、花付きが悪くなる要因となる。環境対応能力が高いカメリアは、庭でもベランダでも場所を選ばず育てることが可能。ただし、まだ若く枝の細いカメリアは風が強いと枝ごと折れてしまう可能性もあるため、風が強い場所には配置しないか、支柱などで枝が太く成長するまで支えてやるのも良い。

植え替えと管理の仕方

植え替えは気温が高い日に行おう。気温が低い時に植え替えをすると根がしっかりと根付いてくれない原因にもなり得るためだ。ひと回り大きな鉢と水はけの良い土を用意。土はカメリア用のものやアザレア(ツツジ)用のものが販売されているので、それらを使用すると苗に適した良い効果を得られる。植木鉢から株を取り出したら、根を3分の1ほどほぐす。新しい植木鉢に植え替えて、元肥として緩効性肥料を施そう。植え替えの後には、鉢底から滴るくらい水をやる。

また、植え替えの頻度は2~3年に1回が目安。3年を過ぎると土が古く、重たくなって成長を妨げる原因となるためだ。購入時と同様に、ひと回り大きな植木鉢と、水はけの良い土を使用。伸びすぎた根は、園芸ばさみできれいに整えるようにして切り取ってから植え替えよう。

単色の他複色のタイプも多く出回っている
単色の他複色のタイプも多く出回っている

多くの水を必要としないカメリアだが、まだ若い苗や鉢植えの水やりは極度に乾燥してしまわないように行う。特に夏場は土の乾燥具合を判断しながら週に2~3回程度。冬場は夏ほどの水やりは必要ないため、土がしっかりと乾燥したらたっぷりと与えるようにする。

つぼみが1本の枝に1個以上付くようであれば、2個目からはまだつぼみが小さいうちに手で取り除き、1本の枝に1個のつぼみが付いている状態を保つ。品種にもよるが、秋から初春にかけて多くの花を咲かせてくれる。開花時と花が散った後に液体肥料を与えて、翌年の花芽が出てきたころにも同様の肥料を施し開花に準備する。しかし、夏場の気温が32度以上になるような日には肥料を与えないよう注意する。

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