和やか園芸レッスン「シクラメン」

和やか園芸レッスン
取材協力=アナ・バマッドさん(バニングス・オーバン店)

第9回: 今月の花「シクラメン」


冬の庭に色彩を添える

シクラメンは初冬から春にかけて開花時期を迎える。オーストラリア、日本を始め世界中で冬の始まりを告げる花として人気が高く、シドニーやメルボルンの冬の気候にも適している。今年の冬はカラフルなシクラメンで庭を飾ってみるのも良いのではないだろうか。

鉢植えは庭と室内の両方でも管理出来る他、花の部分だけ切り取って一輪挿しにするなどアレンジメントも楽しめる。切り花にする際はつぼみではなく、咲いた花を切り取って生けよう。咲き方は定番の一重咲きや、花びらの端に豪華なフリルがあるものなどバラエティー豊か。色は赤、紫、白、ピンク、複色など。多年草であり、球根植物であるシクラメンは高さ40センチくらいまで成長する。

置き場所の注意点

シクラメンを室内で管理する場合は、暖房や火を扱う場所の近くを避けるようにする。日当たりの良い窓辺、縁側に配置するのが理想的。暖房の温風が当たると株が傷み、花茎が伸びてバランスが悪くなるので注意しよう。また、満開の状態を長く保つため4度を下回らない気温の低い場所での管理が必要で、就寝の際にヒーターを使用するのであれば戸外に移動させると良いが、気温が極度に下がると枯れるので注意しよう。

夏は戸外のなるべく風通しが良く、日の当たらない場所へ移動させる。夏の間の管理の仕方は、葉を枯らして球根だけにする方法と、葉がある状態で夏を越す方法がある。

植え替えと管理の仕方

購入したシクラメンの鉢は、そのまま室内で管理することが可能。戸外に置くのなら明るい半日陰で、換気が良い場所に配置しよう。底面給水鉢(鉢底に水を入れて置くタイプ)の場合、受け皿に水が無くなったら水を足す。植木鉢の場合は、土が乾燥したら葉や花に水がかからないように注意しながらたっぷりと与える。液体または固形肥料を育成時期の1月から花が散った春ごろまで施す。枯れた花葉は茎の根本から取り除くようにすると、次々と花を咲かせてくれる。

標高の高い岩場などに自生する品種もある
標高の高い岩場などに自生する品種もある

花が終わったら休眠に入る準備をする。室内で管理していたなら、鉢を戸外の半日陰で風通しの良い場所に移動。黄色くなった葉や、溶けてしまった茎をこまめに取り除くようにする。この時期には更に水やりの回数を少なくしよう。底面給水鉢の場合も、溜まっている水が熱いと球根が枯れるので注意が必要だ。夏場は葉が極端に少なくなるが1枚でも葉が残っていて、球根が固ければ健康である証拠。再び育成期に入る1月ごろにひと回り大きな鉢に水はけの良い土と一緒に植え替える。その時、球根を触ってみてしっかりと固いことを確認(柔らかければ球根が既に腐っている)。土をほぐして、球根の頭が土表面に見える程度に植える。その後は開花まで根腐れを起こさないよう土が乾燥したら水をやるようにし、受け皿の水もこまめに確認しながら管理しよう。

また、過度な湿気は灰色カビ病を起こす原因となり、シクラメンに最も起こりやすい症状だ。枯れた葉や花が腐ってカビが発生するため、年間を通して頻繁に花がら、茎、葉を摘むようにしよう。

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