【特集】QLD 州での自動車購入・売却ガイド

QLD 州での自動車購入・売却ガイド

広大な国土を持つオーストラリアで生活するなら、自動車があると何かと便利。行動範囲が広がり、日常生活が格段に便利になる。更に日本の運転免許をオーストラリアの免許に簡単に書き換えることができ、日本と同じ右ハンドル・左側通行なので、ストレス無く運転を楽しめる。オーストラリアでカー・ライフを始めてみては。

QLD州の免許証に書き換えよう


オーストラリアで車を運転する時は、日本の運転免許証と国際運転免許証の両方を携帯しよう。QLD州では、国際免許証を持っていてもオーストラリアに入国してから3カ月以内しか運転が認められていない。そのため、QLD州に3カ月以上の滞在をする人はQLD州の免許証に書き換える必要がある。免許証の書き換えには学科や実技の試験は不要で、手続きは簡単。免許証は身分証明書としても使えるため、長期滞在する人は免許の書き換えをしよう。

そして、書き換えには①パスポート、②サインしたクレジット・カードや学生証、③銀行のカード、④現住所の証明書類(銀行や公共機関からの郵便物など)、⑤日本で有効な免許証とそれを領事館またはオーストラリア政府公認の通訳・翻訳家資格(NAATI)保持者が英語に翻訳した書類の以上5点が必要になる。

準備ができたらクイーンズランド・トランスポート(Queensland Transport)のオフィスへ行って申請用紙に記入し、顔写真を撮影し、手数料を支払う。

免許証の有効期限は1年から最大5年まで自分で決めることができ、手数料は年数により異なる。免許証は後日、自宅へ郵送されるが、それまでの間は手数料を支払った際に渡されるレシートが書き換え中の免許の証明書となるので、運転時は必ず携帯しよう。

自動車購入の方法を選択する

免許証を書き換えたら、次は自動車の購入だ。新車の購入は日本と同じくディーラーへ行って購入するが、中古車を購入する場合には、以下の通りいくつかの方法がある。

<正規ディーラーから購入>

金額は高くなるが安心なのは、正規ディーラーの扱っている中古車を購入する方法だ。メーカーにより推奨されている整備がきちんと行われている。

<中古車販売店から購入>

一般の中古車販売店から購入する方法も比較的安心できる。しかし、さまざまなメーカー、年式、走行距離、コンディションの自動車が混在しており、自動車に詳しくない営業マンが強気で勧めてくる場合もあるので、自分の考えをはっきり伝え、押し切られないように気をつけよう。

<個人から購入>

個人売買はディーラーなどから購入する場合と比べ、安い金額で購入できる点が魅力。個人売買の主流は何といってもインターネットで、例えば日豪プレス(Web: www.nichigopress.jp)のクラシファイドの「売ります」のページや、個人売買のウェブサイトのカーセールス・ドット・コム(Web: www.carsales.com.au)には自動車の売買に関する情報が多数掲載されている。

その一方で、道端に停まっている自動車のリア・ウインドウなどに「For Sale」と大きく書かれた、昔ながらの個人間売買の光景もよく見かける。この場合、金額と車の持ち主の連絡先が書かれていて、購入したい人が持ち主にテキスト・メッセージを送るなどしてコンタクトを取り売買の交渉を進める。


個人売買のコツは、気に入った自動車が見つかり購入したいと思ったら、すぐに連絡すること。人気の高さや程度の良さ次第では、自動車はすぐに売れてしまう。このため、まず最初に購入したい自動車のモデルや金額、走行距離など、購入したい条件を明確に決めて、売買の情報を頻繁にチェックし、気になったら即連絡するようにしよう。

個人売買には、注意しなければならないことが主に2点ある。1つは「ロード・ワーシー(RWC)」と呼ばれる書類で、整備工場で最低限の整備が行われたことの証明書のことだ。QLD州で自動車の名義変更を行う際には必ず必要になる。ロード・ワーシーは有効期限が2カ月なので、自動車購入の前に期限が切れていないか確認しよう。

次に注意が必要なのが、「レジストレーション(Registration)」(通称レジョ)。自動車の登録証と義務付けられている対人保険のことで、半年または1年で更新され、道路を走る自動車には必須となる。売買時にレジョの残り期限が長いと買い手にとっては得になるが、その分価格が高くなる傾向がある。個人売買を行うのであれば、通常レジョは売り手が用意するはずなので、この点をあいまいにしていたり、確認できない場合は特に注意しよう。

ー特に注意が必要なポイントー

特に重要な点は自動車のコンディションだ。オーストラリアの中古車は平均して走行距離が長く、10万キロ以上は当たり前と考えよう。また個人売買は基本的に現状渡しと考えなければならない。そのため自動車に問題が無いか、壊れそうな部分が無いかを確認することが大切だ。自分自身が自動車に詳しければいいが、不安な人は自動車に詳しい人と一緒に見ることをお勧めする。また整備工場の中には中古車の購入にメカニックが同行し、コンディションをチェックするサービスを行っている所もあるので、利用するのもいいだろう。

購入後の手続き

車を購入したら、諸手続きを行う。新車の場合は、ディーラーが諸手続きを行うが、中古車の個人売買の場合は基本的に手続きを全て自分で行う。まず名義変更をするためにクイーンズランド・トランスポートへ行き書類へ記入する。中古車の場合は、売り主が準備する書類に絶対に不備が無いものを用意しておくことが重要。サイン漏れなどがあると受け付けてもらえない。この時に必要な書類は、①ロード・ワーシー、②パスポート、③免許証、④クレジット・カード、⑤現住所の証明書類(銀行や公共機関からの郵便物など)、⑥レジョ(期限が切れていたらこのタイミングで一緒に登録する)。

レジョには対人保険が含まれているが、日本の自賠責保険と同様で、対物や自損事故はカバーされないため、万が一のことを考えて任意保険にも加入しよう。銀行やスーパーなどで取り扱っているので、自分の希望に合う保険を探そう。

またJAFのようなロード・サービスを行っているRACQ(Royal Automobile Club of Queensland、Web: www.racq.com.au)に加入しておけば、いざという時でも安心だ。

自動車を売却する/廃車にする場合

現在所有している自動車を新車に買い替えるなら、ディーラーに下取りしてもらうことも可能。手続きはディーラーが行うので、面倒が無い。

売却のみをするなら購入と同様に、中古車屋に頼むか個人売買となる。中古車屋に買い取ってもらうには、まず業者を探し査定してもらう。売却するならなるべく高値で売りたいと誰もが思うはず。査定は無料なので、複数の業者に見てもらい、自分が納得した業者に買い取ってもらう。買い取り手続きは業者が行うので簡単だ。

もし、少しでも高く売りたいと考えているならば個人売買という方法もある。ただし買い手を見つけたり、その後の手続きなども、全て自分で行わなければならないため手間がかかるのが難点。買い手を探すには前述のカーセールス・ドット・コムのような個人売買のウェブサイトがよく利用されている。

そこで、個人での売却の流れや廃車をする際の基本的な方法を以下に説明する。

<個人での売却の例>

中古車やパーツなどが盛んに売買されているカーセールス・ドット・コムのウェブサイト
中古車やパーツなどが盛んに売買されているカーセールス・ドット・コムのウェブサイト

例えばカーセールス・ドット・コムの場合、画面右上にある「Sell my car」をクリックし、投稿する情報に対するサービスを4つのタイプから選ぶ。優先的に情報を表示したりするサービスを検討してもいいだろう。次に自分のアカウントを作成する(無料)。以降は売却したい自動車のメーカー、モデル、年式といった詳しい情報を指示に従って入力していく。買いたい人が現れた時の連絡法を設定し、投稿する写真を選択して、コメントを入力する。コメントはかなり重要で、どのようなコンディションなのか、なぜ手放すのかといった情報を分かりやすく書くことが大切。

ここまできたら自分の名前を入力し、秘密の質問とその答えを設定し「Submit」ボタンをクリックして投稿が完了する。あとは買いたい人が連絡してくるのを待つだけだ。

買いたい人は「インスペクション」といって自動車の状態の確認や、試乗を希望するので、自宅や別の場所で待ち合わせ、実際に見てもらい、交渉をすることになる。

もしロード・ワーシーが無い場合はどちらが手配するのかなどを交渉しなければならないが通常は売り主が用意する。ロード・ワーシーは最低限の点検整備だが、修理の必要があれば、直さなければならず、余計な出費が発生する可能性があることも覚えておこう。

買いたい人が車を気に入ったら、支払い方法などを決める。クイーンズランド・トランスポートで名義変更を行う時は、売り主と買い主が一緒に行くことが一番楽な方法だが、日程が合わない場合は売り主は買い主に渡す書類に漏れが無いように注意して準備する必要がある。

名義変更が終了すれば売却は完了し、自動車は新しいオーナーの物になる。

<廃車にして手放す場合>

場合によっては、自動車を売却するのではなく、廃車にして手放すこともあるだろう。この時、スクラップ業者に依頼し引き取ってもらうが、廃車時にも手続きが必要になる。

まず業者に引き取ってもらったら、ナンバー・プレートを外してもらい受け取る(ナンバー・プレートを外すと一般道は走れなくなるので、移動後に取り外す)。レジョの書類があれば用意しておくと手続きがスムーズに進む。そしてクイーンズランド・トランスポートへ行き、必要書類に記入して、ナンバー・プレートを返却するだけだ。この時レジョの有効期限が1カ月以上残っていれば、月割りで計算して返金されるので確認しよう。

廃車の手続きは簡単なので、自分で行うのが理想的。人任せにして廃車されずに、もしその自動車が、誰かに利用されて違反をしたり、事故を起こした場合、持ち主は自分のままなのでトラブルに巻き込まれてしまうことも十分考えられる。きちんと責任を持って手続きを行うようにしたい。

自動車のある生活には多くの利点がある。納得のいく自動車を購入し、安全運転でオーストラリアのカー・ライフを満喫してみてはいかがだろう。




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