2015年8月 ニュース/総合

豪国籍のIS戦闘員2人死亡か
1人生存の情報も—外務貿易省は未確認

イラクで「イスラム国」を名乗る過激派勢力(IS)に参加し、残酷な写真をソーシャル・メディアに投稿していたオーストラリア人の男2人が6月、戦闘中に死亡した模様だ。6月23日付の公共放送ABCが伝えた。ただ、メディア大手ニューズ系各紙は28日、米軍筋の情報として、死亡が報じられた2人のうち1人が生存している可能性があると伝えた。豪外務貿易省は現時点で2人の死亡を正式に確認していない。

死亡が報じられたのは、オーストラリアの警察の指名手配を受けていたカレド・シャルーフ容疑者とモハメッド・エロマー容疑者。2人はISが制圧しているイラク北部の中心都市モスルで、6月第3週に有志連合の無人機(ドローン)の空爆を受け、死亡したという。

2人は2013年にオーストラリアを出国し、シリア経由でイラクに入ったとされる。殺害したシリア政府軍やイラク政府関係者の切断した頭部の写真をソーシャル・メディアに投稿して有名になり、イラクの少数派ヤジディ教徒の女性を誘拐して奴隷化していたとの証言も明るみに出た。ともに過激思想に傾倒した若者を海外からISに勧誘する宣伝活動に就いていたとみられる。


共同訓練に参加するためダーウィンに入港したオーストラリア海軍のアンザック級フリゲート艦「HMASパース」(Photo: Commonwealth of Australia, Department of Defence)
共同訓練に参加するためダーウィンに入港したオーストラリア海軍のアンザック級フリゲート艦「HMASパース」(Photo: Commonwealth of Australia, Department of Defence)

陸自、米豪共同訓練に初参加—離島防衛の部隊

オーストラリア国防軍と米軍による2年に1回の大規模合同訓練「タリスマン・セーバー2015」が7月5日、ダーウィン周辺の海と空で始まった。米豪軍約3万人のほかニュージーランド軍に加え、今回は日本の陸上自衛隊が初めて参加した。

合同訓練に参加したのは離島防衛を任務とする長崎県佐世保市の西部方面普通科連隊などの人員約40人。米海兵隊約2,000人とともに7~21日、水陸両用作戦の実働訓練を行っている。

日本政府はオーストラリアを「準同盟国」と位置付け、互いに同盟関係にある米国とともに3カ国間の安保協力を強化している。6月に東京で行われた日豪防衛相会談では、日本の中谷元防衛省と豪州のケビン・アンドリューズ国防相が、南シナ海での中国による環礁で埋め立てに改めて懸念を表明した。離島防衛部隊による合同訓練参加は、中国の海洋進出をけん制する狙いもあると見られる。


訪豪日本人数、14年は30万人—最盛期の3分の

政府機関「ツーリズム・リサーチ・オーストラリア」が6月21日に発表した訪問者数統計によると、2014年にオーストラリアを訪れた日本人数は29万9,000人(国・地域別で6位)だった。

前年比で1%の微増となったが、年間90万人以上の日本人が訪れた1990年代のピーク時と比べて3分の1以下に減少した。当時年間数万人にすぎなかったオーストラリア人の訪日者数が、14年には30万2,656人(前年比23.8%増=日本政府観光局)と大幅に伸びたのとは対照的だ。

日本市場でオーストラリア旅行需要が長期的に低迷した大きな要因としては、長引いたデフレで日本人の海外旅行の主流が低コストの近場で短く楽しめる「安・近・短」にシフトしたことがある。ハワイやバリを毎年のように訪れるような「リピーター」が根付かなかったことも、オーストラリアの不振の一因と指摘された。

ただ、訪日客の増加を背景に航空会社がシドニー・羽田便の就航をはじめ増便に踏み切り、座席の供給面で追い風が吹いている。送客数の回復につながるか注目される。

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