「ガス・エネルギー主体の経済回復計画はクレージー」

タンブル元首相、連邦政府のエネルギー計画を批判

 9月22日、保守連合連邦政府のガス・エネルギーを主軸とする経済回復計画を、「クレージー」で「夢物語」と批判した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 マルコム・タンブル氏は、スコット・モリソン保守連合連邦政府が、コロナウイルスによって打撃を受けた経済を回復するためにガス・エネルギー主体の経済計画を発表したことに対して、「クレージーな夢物語」であり、もともと保守連合のエネルギー政策であってはならないと批判している。

 タンブル氏は、前任のトニー・アボット氏が化石エネルギー依存型の経済を進めていたのに対して、温室化ガス排出削減のエネルギー政策を提唱したため、保守連合同両議員団から排斥され、化石エネルギー推進派のモリソン氏が現首相になったいきさつがある。

 モリソン政府は排出量削減の道筋としてごく少数のテクノロジーとそれを支える重工業に投資することを重点としている。

 22日にはアンガス・テイラー・エネルギー相が、テクノロジー投資ロードマップを発表し、180億ドルの連邦投資を今後10年間に5つの優先テクノロジーに投資するとした。

 この5つのテクノロジーとは、水素、二酸化炭素回収貯留、土壌二酸化炭素貯留、貯留選択肢、低炭素鋼・低炭素アルミニューム製造の各技術となっている。また、石炭、ガス、太陽エネルギー、風力エネルギーなどは成熟した技術であり、優先テクノロジーに含まれていない。

 さらに、モリソン連邦政府は、電力業界が信頼性の高い電力需要をまかなうことができなければ、連邦政府がNSW州内に新規ガス火力発電所を建設すると威嚇しており、モリソン首相直々に、ガス・エネルギー主体の経済回復策を提唱した。

 タンブル氏は、「ガスは高価な燃料であり、大規模な投資の対象にすべきではない。まったくクレージーな構想だ。その政策がエネルギー革命と安価なエネルギーをもたらすというのは夢物語だ。なぜなら、大陸東海岸地域には安価なガスなどなく、取り出すにも経費がかかりすぎるからだ」と語っている。
■ソース
Malcolm Turnbull says Government’s energy plans are ‘crazy’ and ‘a fantasy’

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