議員の事務所では性的被害が頻繁との調査結果

政府の宣伝と裏腹に「周囲の支援もほとんどなし」

 2020年12月に連邦議会議員事務所の職員100人近くを対象に行われた調査で、セクシャル・ハラスメントやブリーイングが頻繁に行われており、しかも、周囲の被害者支援もほとんどないことが明らかにされている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 また、職員の3分の2近くは、「被害を報告すると議員事務室職員のキャリアで不利を受けかねない」と、報告をためらっていることも明らかになった。

 この調査では8人に1人が昨年中に職場でセクシャル・ハラスメントや性的暴行を受けたと答えている。また、職場でのブリーイングやハラスメントを目撃したと答えた者は半数を超えており、5人に2人はブリーイングやハラスメントの被害を受けたことがあると答えている。

 連邦公務員労組が実施したこの調査で回答者の4人に3人以上が、議会の事務を担当している金融省に職場での深刻な事件を報告しても省がサポートしてくれるとは信じておらず、議会の職場文化風土に対する調査委員会の調査範囲をさらに広げるよう求める声が出ている。

 2020年11月に金融省がセクシャル・ハラスメントやブリーイングに関する方針の見直しを始めており、公務員労組はその作業への資料を用意するためこの職員調査を実施したもの。

 連邦議会の現・元の議院職員4人が議会内での性的暴行被害に名乗りを挙げており、今回最初に被害を訴えたブリッタニー・ヒギンズ氏は、2019年3月に元リンダ・レイノルズ国防相の事務室で強姦されており、当時、連邦警察(AFP)に被害を訴えたが、連邦議会でのキャリアに不利になることを恐れて警察には法的措置に持ち込みたくないと伝えている。しかし、当時、スコット・モリソン連邦首相らには事件が伝えられておらず、また、当時、AFPから、「事件があって直ちに報告が伝えられなければ同様な事件の再発が必ず起きる。また、警察への通報よりも先にメディアなどが取り上げると訴訟でも問題が起きかねない」と忠告が出されていたことも伝えられている。

 ヒギンズ氏の事件に関して、追及を受けていたレイノルズ大臣は基礎疾患が悪化し、病院で治療を受けている。
■ソース
‘Little support’: Survey found sexual harassment and bullying widespread in political offices

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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