シドニー東郊の失踪詐欺女性、遺体の一部発見

60人以上の被害者から2,000万ドル詐取容疑

 60人を超える投資客から推定2,000万ドル以上を預かり、投資に回さず、シドニー東郊高級住宅地の贅沢な生活に費やしていた女性が2020年11月以来消息不明になっていた。最近、人体の一部がNSW州南部海岸で発見され、DNAを照合した結果、この投資詐欺容疑の女性と同一と判明した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 メリッサ・キャディック(49)は、2020年11月12日夜明け前にジョギングに出かける様子でシドニー東郊ドーバー・ハイツの自宅を出たまま消息を絶っていた。キャディックは携帯電話も財布も自宅のカギも持たずに出ており、安否が気づかわれていた。一方、キャディックが投資詐欺を働いていたのではないかとの疑惑で捜査が進んでおり、消息を絶つ直前には豪証券投資委員会(ASIC)の捜査員が家宅捜索で証拠品を押収していた。

 ASICは、「キャディックはライセンスを持たないまま自分の金融サービス会社、Maliver社を通して投資家から預かった金を着服していた。2021年1月にミック・フラーNSW州警察長官が、「キャディック生存の可能性で捜査を進めている」と発表していた。

 キャディックは着服した金をすべて家族の贅沢な生活に費やしており、知人が不審に思って尋ねたこともある。

 最近になってシドニーの南400km、南部海岸地域バーマグイに近いホバート・ビーチで市民がアシックスのスポーツ・シューズを発見、靴の中にまだ足の一部が残っていた。

 スポーツ・シューズがキャディック失踪時に履いていたものと一致したため、組織とキャディックの遺留品や家族のDNAを照合した結果、足はキャディックと確認された。

 ASICはキャディックを連邦裁判所に訴えており、2月になって、Maliver社の何百ページもの書類をすべてチェックしたが、「真正の書類は1枚もない」と法廷で陳述しており、相当な努力を払ってもっともらしい書類を作って投資家を安心させていたことが伝えられていた。

 また、ASICは法廷で、「キャディックは60人以上の投資家から1,310万ドルを預かっていた」と陳述していたが、被害投資家を代理する法律事務所は、「実際の額は2,000万ドルを超えるようだ」と陳述している。

 キャディックの夫のアンソニー・コレッティとキャディックの息子には生活資金としてキャディックの口座から少額を引き出すことが認められていたが、法廷がこの引き出しを停止し、また、キャディックの口座には$5,600しか残っていないことが明らかにされた。
■ソース
Melissa Caddick found dead on NSW South Coast

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

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